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転職先がブラックだった。取るべき対策は?

転職先がブラックだった。取るべき対策は?

晴れて転職してみたものの、転職先の会社では長時間労働や残業代の不払い、ハラスメント行為が横行していた・・・。このように、転職先がブラック企業だったとお悩みの方もいらっしゃるかもしれません。転職先がブラックだったとき、具体的にどんな対策をとればいいのでしょうか?今回は人事担当者である筆者が、ブラック企業に入社したときの対応についてお話します。
 
 
 
 

目次

 

・ブラック企業の特徴は?
・法令違反などあれば証拠を押さえる
・転職の準備をする
・ブラック企業に在籍したことは転職にマイナスか?
・まとめ

 
 
 
 
 

ブラック企業の特徴は?

 
景気が悪くなると社員の職場環境が悪いブラック企業が登場します。では、ブラック企業とは具体的にどのような会社のことを指すのでしょうか?
 
筆者が聞いた話では、
・残業代を払わない
・パワハラが横行している
・入社前に聞いた話とまったく異なる条件で雇用契約を結ばされる
・入社前に聞いた勤務地と実際の勤務地が異なる
こういった事例などがあるようです。
 
 
日本の労働基準法では、裁量労働制などの働き方を除き、1日8時間以上働いた場合には、残業代を支払う必要があります。この残業代を支払わないのは違法です。また、上司や同僚から大きな声で罵倒されたり、叱責されるといった体育会的な職場もあるようですが、日本の企業にはハラスメント防止措置が義務づけられていますので、こちらも法令違反となります。
 
 
入社前に聞いた話とまったく異なる条件の契約というのは、例えば、土日休みの完全週休二日制と聞いていたのに、実際入社してみるとシフト制だったというような企業も実際にあるようです。入社前に聞いた勤務地と、実際の勤務地が異なるとは、東京配属と聞いて入社したものの、実際に入社してみると大阪に配属になったという話を聞いたことがあります。信じられないような話ですが、実話です。
 
 
 
 
 

法令違反などあれば証拠を押さえる

 
残業代を支払わない、パワーハラスメントは起きている等の法令違反があるときには、その証拠を押さえておくのが大切です。残業代が支払われていないのであれば、その残業をしていたことを手帳やノートに残す、あるいは残業している時間に会社のパソコンからメールを発信する等の記録を残すようにしましょう。パワーハラスメントを受けたのであれば、できればその受けている様子を録音していたり、あるいはパワハラ的な発言を克明にノートに残し、日付や時間、目撃者などを記録しておくことが大切です。最近は法令違反行為への行政、監督官庁の対応が厳しくなっていますので、5W1Hに沿って、しっかりと記録を残しておけば訴えやすいです。
 
 
また、重要なこととしては、ブラック企業の様々な法令違反行為を申し出る先を事前にしっかり把握しておくということです。例えば、残業代の未払いは労働基準監督署ですが、パワーハラスメントは労働局です。残業代の未払いは労働基準法違反ですので、証拠があれば労働基準監督署が動きます。一方、パワーハラスメントで精神的苦痛を受けたという場合には、
民事紛争になりますので、労働局が対応します。まず、あなたがブラック企業で働いていて、被害を受けていると感じるのであれば、ブラック企業の行為が、具体的にどんな法令に違反し、その法令違反行為の申し出先は
どこなのかをしっかりと把握しましょう。
 
 
 
 
 

転職の準備をする

 
残念ながらブラック企業に入社してしまい、精神的・肉体的に消耗しているという場合、取るべき対策としては、転職するのが手っ取り早いともいえます。残業代の請求は本来払われるべきお給料が戻ってくるものですので、会社を訴えて意味のあることだと思います。
 
 
しかしながら、精神的苦痛を受けて会社を訴えたとしても、職場環境はなかなか変わりづらいという現実があります。会社と戦うというのは非常に心身ともに消耗するものです。それらの事柄に時間と労力を使うよりは、新たな職場にむけて心を切り換えて、転職活動に集中するというのは建設的です。
 
 
 
 
 

ブラック企業に在籍したことは転職にマイナスか?

 
筆者は採用担当をしていますが、その観点からお話すると、ブラック企業に在籍された経験はマイナスではないと考えます。「面接でブラック企業でひどかった」と長々と語られると印象が悪いですが、「ハードな職場だったので心身ともに鍛えられました」と軽い笑い話のように触れてくれる応募者には好感がもてます。
 
 
また、ハードな職場で耐えてきた経験を評価する面接官も多いのは事実です。実際、「精神的にプレッシャーのかかる場面でこの人物は落ち着いて対応してくれるんじゃないか」など期待を持たれることも多いでしょう。
面接する側も、応募者の履歴書を細かく読んでいますし、在籍していた企業がブラック企業かどうかも大まかにわかるものです。繰り返しになりますが、ポイントはブラック企業の経験を辛そうに語らないことです。
 
 
 
 
 

まとめ

 
今回はブラック企業に入社してしまった場合の対策についてお話しをしてみました。まさにブラック企業に在籍している瞬間はとても毎日が辛い状態だと思います。しかしながら、その状況は自分で変えようと思えば変えられます。転職をしたり退職をしたり、自分で一歩を踏み出せば新たな展開が待っているでしょう。
 
 
ブラック企業に在籍していると、毎日、心身が疲弊していきます。そんな時は信頼できる友人にアドバイスを求めるとよいでしょう。特に事務部門で働いていて、法令に関する知識がある人に相談するとよいでしょう。精神的に疲弊してくると判断力が落ちてくるものです。第三者に客観的に助言をもらえば、効果的な対策をとれる可能性が高まるでしょう。
 
では!


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