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転職すべきか否かの判断基準 第二新卒の場合

転職すべきか否かの判断基準 第二新卒の場合

今回は「転職すべきか否かの判断基準 第二新卒の場合」というテーマでお話しします。

新型コロナウイルス禍で、経営状態が思わしくない中小企業が増えています。会社の経営不安を見て、転職を考えるビジネスパーソンの方も多いようです。
実際、筆者は人事採用担当として面接をしていますが、そのような方もけっこうな数いらっしゃいます。

20代の若手と、30代以上のベテラン社員では、基準が変わってきますので、今回は第二新卒など20代の若手社員について考えてみます。転職希望者の中には、「今の会社にとどまった方がいいのに」という方もそこそこいるのは事実です。
後悔をしない転職のために、在職中にじっくりと考えてみましょう。


 
 

そもそも、転職してハッピーになれるのか?

若手のビジネスパーソンの方から転職相談を受けたことが何度かありますが、みなさん共通しているのが「転職して次の会社にいったら目の前の問題がすべて解決されるはず」と思っていることです。

いま在職している会社を辞めたいという意識が先行しすぎて、現職の「良いところ」「残念なところ」を冷静に分析できていないことが多いです。20代前半ですので、第二新卒としての転職も比較的容易に成功する方が大半だと思います。

しかし、
「次に入社する会社が必ずしもマッチするとは限らない」
という厳しい現実を踏まえたうえで、打算的に行動するもの大切です。


 

では、どんな基準で現職を分析すれば良いのか?

筆者は人事採用担当として転職面接をしていて、応募者の方の退職理由をお聞きする機会が多いです。その内容をもとに考えると、若手のビジネスパーソンの方が、転職をする動機はいくつかのパターンに大分されることがわかりました。

①職場環境が合わない
②仕事内容が合わない
③待遇が合わない

大きく分けるとこの3つに分類されるように思います。

まず、この①から③について、

 

・良いところ
・残念なところ
・残念なところは改善の余地があるか?
・残念なところは転職して改善できる問題か?


を紙に書き出してみましょう。そして、できればその内容について、信頼できる社外の先輩などに相談してみるのがいいです。

さて、①~③のパターンに戻って、ブレイクダウンしてみます。

 
 

①職場環境が合わないパターン

例えば、長時間労働が続いているとか、上司と合わないとか、職場でいじめを受けているとか、会社の独特なカルチャーについていけない、などがこれに分類されます。

まず、①の時は、

・この問題を解決する手段はないか?
・他の社員はどうしているのか?

というフィルターから冷静に現状を分析してみます。長時間労働が続いているのであれば、早帰りしている人はいないのか?仕事の取り組み方を変えて労働時間を減らせないか?といった視点から考えてみます。


 

②仕事内容が合わないパターン

こちらは、まず自分の悩みが以下のどちらかに分類してみましょう。悩みが「仕事への興味」の問題なのか、あるいは、「スキル・キャリア面」の問題なのかということです。仕事の内容がつまらない、という興味という観点と、「そもそも、今やっている仕事への適性がない」というキャリア・スキル面で分析してみます。

仕事への適性がないのであれば、他の部署へ異動することはできないか?(社内での対応)を考えてみたり、転職してキャリアチェンジを考える(社外での対応)を検討します。

 
 

③待遇が合わないパターン

給与・待遇については、業界によって給与の高低は異なるという点を考慮に入れる必要があります。金融や商社などは高いですが、Web業界は低かったりと、業界によりだいぶ違いますので、業界他社と比べてみることが大切です。

また、年功序列型の企業では、一見、若手の給料は低く抑えられているものの、社宅や手当などの福利厚生が充実しており、その点を考慮に入れると、待遇が良かったりします。


 

とりあえず、転職の専門家に相談してみるのもベター

若手の転職理由の大半が

①職場環境が合わない
②仕事内容が合わない
③待遇が合わない

であることをお伝えしてきましたが、これらを冷静に分析した後に、転職の専門家に合ってみるのもいいでしょう。具体的には転職エージェントに相談してみるのです。転職エージェントは求人に関する詳しい情報を豊富に持っています。

・業界ごとの年齢別の平均年収

・各社の職場環境
・第二新卒転職のトレンド(各社の採用状況)

などの情報が転職エージェントには集まってくるのです。

まともなエージェントであれば、「転職したら待遇が悪くなりますよ」という厳しいアドバイスをくれたりもしますので、まずは試しに転職エージェントに会ってみるのもいいでしょう。

では!