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SPIテストでは応募者の何が見られるのか?

SPIテストでは応募者の何が見られるのか?

今回は採用試験において、企業はSPIテスト(能力・性格適性検査)で応募者の何を見るのか?についてお話しをしたいと思います。就職活動中の学生や、転職活動中の会社員の方の両方に関わる内容ですね。

現在、中途採用担当をしている筆者の実感として、SPIテスト(適性検査)は今後ますます重要度が高まってくるように感じています。
さて、それはどのような背景があるのでしょうか?今回はSPIテストの選考における位置づけをお話しします。


 

SPIテストの重要性が増している理由とは?

人出不足を背景に、大企業、中小企業ともに転職市場では売り手市場(転職者優勢)が続いています。そのため採用活動にかかるコストが増加している企業が多くなっています。

また、企業としては

「採用のミスマッチを防ぎたい」

という意図が、以前にも増して強まっているように感じます。コストと労力をかけて採用した人材が、会社とミスマッチを起こして早期退職してしまう。これは採用する側にとって、最悪の状況です。

採用された側も、若ければ転職しやすい環境下にありますので、会社に合わなければ簡単に辞めるというケースをよく見かけます。
これらのミスマッチを避けるために、

・性格検査をもとに、自社のカルチャーに合うかどうかを見極める
・能力検査から、配属予定の部署に求められるスキルに適合しているか測る

という意図でSPIテスト(適性検査)を行っているのです。


 

では、具体的にSPIテストで何を見ているのか?

次に採用試験において、企業はSPIテストで何を判断しているのかについてです。以前、私が在籍した会社では、社長が在籍している社員の特性をふまえた上で、自社に必要な性格特性を定めていました。

例えば、「交渉力が強い」「論理的思考力がある」「柔軟な発想ができる」などです。これらの性格特性について「何ポイント以上であれば合格」といった形で当落ラインを事前に決めるのです。

このように、自社に必要な人材の性格特性をもった人物かを判断するのです。

一方、能力検査では、経営企画や財務などの細かい数値を扱う部署では数学的思考力・非言語のスコアを見たりしますし、広報では言語能力を重視したりします。SPIはこのように、企業によって事前に判断材料を定め、そこに合致した人材か否かをスクリーニングする役割を持っているのです。


 

SPIテストの対策はすべき?

能力検査の部分は市販の問題集があるので、それを何度か繰り返せばある程度、スコアは上がると思います。言語、非言語のうち、自分が不得意な方を学習すればよいと思います。

性格診断テストは、ウソをつかず、自分の素直な気持ちで回答するのが重要です。ウソをつくと、テスト結果で「ウソをつく人物である」と判定されることがあるので注意しましょう。

性格は短期間で変えられるものではありませんし、職場の特性が自分の性格とマッチしているか否かは対策しようがありませんので、これは結果を素直に受け入れるのがよいでしょう。

ちなみに、SPIの能力の結果について、入社後に「君の点数は〇だったよ」と言われることがあったりするかもしれません。ですので、恥ずかしい点数を後々まで話題にされたくない方は、しっかり勉強するのが得策です。

では!