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転職時の給与交渉で見るべきは「基本給」

転職時の給与交渉で見るべきは「基本給」

今回は、転職時の給与交渉で見るべきは「基本給」というテーマでお話しをします。

新型コロナウイルスの影響で、企業の業績にも打撃が大きく、そこで働く社員にも影響が出ています。給与はそもそもどのように構成されているのか?という人事労務の基礎を押さえた上で転職の給与交渉に臨めば、待遇交渉を有利に進められると思います。

 
 

意識すべきは基本給

ネット上で参考になる記事を見つけました。

コロナ後の給料どうなる 意識すべきは賞与より基本給(NIKKEI STYLE)

https://style.nikkei.com/article/DGXMZO61837280S0A720C2000000/

こちらの記事では、新型コロナ禍がサラリーマンの給与に与える影響について解説しています。この記事でも触れていますが、今回のテーマの答えを言ってしまうと、給与で最も大事なポイントは「基本給」になります。

なぜなら、基本給をベースに賞与や昇給、割増賃金、退職金などすべてが決まるからです。

基本給は賃金の性質上、なかなか上下させづらいものなんですね。ですので、基本給が低い場合、入社後に大幅なアップはなかなか期待できない可能性が高いです。

先の記事でも解説していますが、昨今の経済状況をふまえると、残業代が多くつくとは考えづらいです。また、会社の業績に連動していることが多い賞与も期待しづらいでしょう。

そうなると、基本給をベースとした「月に確実にもらえる給与(所定内賃金)」をいかに増やすかがポイントになってきます。ここ数年の働き方改革で、各社が早帰り運動を進めたため、サラリーマンの手取りが減ってきました。企業側は人手不足ではあるものの、残業時間にキャップをつけることで人件費の高騰を抑制しようと試みた背景があります。

新型コロナ禍が加わったことで、この動きは加速するものと思いますので、「残業代で稼ぐ」ということは今後、できなくなると思います。中途採用で待遇の交渉になった場合、基本給を中心に、所定内賃金をいかに上げるかに念頭をおきましょう。

というのも、賃金規定がかっちり構築されている会社ではなく、ベンチャー企業や、年俸制を採用している企業ならば、十分交渉の余地はあります。特に、面接で高評価の受験者であれば、「賞与を下げてもらって構わないので、月給をあげてくれ」と交渉して、OKが出る可能性もそこそこあります。面接進行時に、「前職の給与は?」と聞かれますが、この際にある程度、希望を伝えておくのがよいでしょう。

では!