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「会社を辞めたい!」と思うときほど冷静になりましょう

「会社を辞めたい!」と思うときほど冷静になりましょう


今回は「会社を辞めたい!と思ったときほど、冷静になりましょう」という内容でお話しをします。

筆者は人事採用担当をしていますが、自身も今までのキャリアで何度か転職していますし、異業種に移った経験もあります。仕事柄、面接を通じてたくさんの求職者の方の人間模様を垣間見ることがあります。そのような経験から、転職希望者の「辞めたい!」という感情は重々わかります。

ただ、私自身の経験を振り返ってみると、冷静に、打算的に転職先をじっくり選んだ方が転職後の職場にマッチしていることに気づきました。

ですので、このページをお読みのみなさんにも、

「転職したいときほど冷静に、ドライに、打算的に行動しましょう」

というアドバイスを送りたいと思います。


 

後で自分のキャリアを振り返ってみると?

ネットを見ていて、参考になる記事を見つけました。

転職を迷っている時こそ冷静になれ 私はこうやって会社を辞めてきた(SankeiBiz)
https://www.sankeibiz.jp/workstyle/news/200213/ecd2002130700002-n1.htm


働き方評論家の常見陽平さんの文章です。記事には常見さんのキャリアと、その節目節目での「職場に対する心境」が書かれています。私自身もこの記事には賛同する部分があります。

「そのとき、何をとるべきかということを考える」
「あまりに次の環境に無知だった」


このようなくだりは、筆者も自身のキャリアを振り返って、うなずく点があります。私も、30代前半ぐらいまでは、仕事で成果を出すことに焦るあまり、上司とうまくいかなかったり、会社の方向性に疑問を持つ日々が多かったように思います。

しかしながら、20代~30代前半に働いていた職場も今振り返ってみれば、とても恵まれていたように思います。

当時の心境を振り返ってみると、「もう今の職場は嫌だ!」という感情が先走るあまり、周りが見えていなかったように思います。私は30代後半になって、転職の失敗をできる年齢ではなくなってきたことから、自分のキャリアを客観視することの必要性に気づきました。

自分の志向性をきっちり把握することで、転職のミスマッチを減らせるのではないかと考えたのです。



 

いまの職場の長所と短所を書き出してみる

「自分のキャリアを客観視する」という言葉は、このブログにたびたび登場していますが、やはり紙に書き出してみて、ドキュメント(文書)として眺めてみることを強くおすすめします。

今の職場を「辞めたい!」と思ったときに、冷静に自分の状況を分析する方法としては、以下のやり方があります。

‣STEP1
「いまの職場の良いところ、嫌なところ」を書き出してみます。ノートを使い、ペンで手を動かしてみると良いです。実際に手を動かすことで、マインドマップのように様々な側面からの職場への見方が浮かんできます。

‣STEP2
次に、今の職場にいることを前提として、以下の3つの軸から自分の生活面を客観視してみます。

・人間関係のメリット、デメリット(職場、プライベート)
・金銭面の    〃
・仕事面の    〃

これらの項目についてを書き出してみるのです。

‣STEP3
前のステップで書き出した項目について、「転職したらどうなるのか?」を書き出してみます。その際に、以下の2つを想定して紙に記してみましょう。

・転職先が、自分にマッチしていた場合(〇転職成功パターン)
・転職先が、自分にマッチしていなかった場合(×転職失敗パターン)

ここまでくると、だいぶ自分の頭の中が整理されてくると思います。

STEP1~STEP3のワークで書き出した項目を改めてじっくり読み返し、転職するメリットが多ければ転職活動をスタートすればよいし、現職に残った方がメリットが多ければ、とりあえず今の職場で頑張ればよいと思います。

年齢を重ねてくるほど冷静に

冒頭で紹介した記事では、

「自分がやめる理由を客観的に説明できることを大切に」

と書いてあります。まったくその通りだと思います。特に35歳以上の方の転職は、自分のキャリアだけでなく、家族や金銭的な問題も関わってきます。
転職の幅も20代よりはだいぶ狭くなります。そのようにシビアな現実と一度向き合ってみて、進路を考えるのが大切だと思います。

このページをお読みの方も、職場や今後のキャリアパスにお悩みの方も多いと思いますが、今回ご紹介した内容を参考に、自分のキャリアを冷静に見つめてから行動するようにしてみてください!