今回は「会社員の生涯年収、転職歴・企業規模でこれだけ違う」という内容でお話します。サラリーマンの「生涯年収」について面白い記事を見つけましたのでその記事を引用しながら考えてみましょう。
紹介する記事は、転職の有無、学歴、性別により、どれくらい生涯年収に差がつくか?というデータを表しています。
会社員の「生涯年収」、みんなはどれくらい?(LIMO)
https://limo.media/articles/-/17238
この記事を読むと、いろいろ興味深いことが読み取れます。予想通り、転職経験がなくて、一つの会社で継続的に勤務し、学歴が高い方が生涯年収が高いことがわかります。これはおそらく、みなさんの予想通りだと思います。
企業規模による生涯年収の違いも歴然で、従業員数100人未満の中小企業と、1000人以上の大企業では、1億5000万円程度の差が生まれます。かなりの差ですよね。大企業と中小企業の収益力の差が如実に表れているともいえます。
(生涯年収:転職ありの場合・男性・大学・大学院卒)
100人未満:2億450万円
1000人未満:2億4,680万円
1000人以上:3億950万円
じっくり見てみると、別のこともわかります。1000人以上の大企業で転職有無の年収差が、約1000万円なのに対し、100人未満の中小企業での転職有無は、2000万円と、中小企業の方が差が大きくなっています。中小企業の方が、ポストが少ないため、相対的に転職者を受け入れる機会が少ない点などが起因しているかもしれません。
100人未満の中小企業
「転職なし」
大学卒:2億2,490万円
「転職あり」
大学・大学院卒:2億450万円
1000人以上の大企業
「転職なし」
大学卒:3億1,880万円
「転職あり」
大学・大学院卒:3億950万円
この記事のデータは、転職活動を進める上で参考になります。外資系などは状況が異なりますが、やはり日本の中小企業の方が年功序列的な会社が多く、勤続年数が給与に反映されやすい傾向にあるといえるでしょう。