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「年功序列と成果主義」どちらの会社で働きたい?

「年功序列と成果主義」どちらの会社で働きたい?

今回は「年功序列と成果主義どちらの会社で働きたい?」というテーマでお話しします。会社選びをする際に、会社のカルチャーや風土というのはとても重要です。会社のカルチャーにより、昇進のスピードや、仕事に取り組む姿勢、キャリアプランがまったく異なるのです。
 
 
実は筆者自身、どちらのタイプの会社でも働いたことがあります。ですので、筆者の経験をもとにお話ししてみたいと思います。
 
 
 

年功序列型の会社はどんな感じ?

 
筆者は新卒で年功序列型の会社に入りました。市場シェアも高く、かなり給料の高い会社でしたが、非常に閉鎖的な雰囲気が強く、カルチャーに合わずに辞めていく若手も多かったです。あくまで筆者の経験にもとづく私見ですが、組織の特徴を書いてみます。
 
 
 

年功序列型の会社の特徴

 

・20代のころの給料は低め
・福利厚生が手厚いことが多い
・40代を過ぎてから管理職になる
・50代以上の社員には妖精さんもちらほら
・仕事は決められた様式で、粛々とこなす。定型作業多め
・古くからの”しきたり”があったりする
・産休・育休がとりやすい

 
年功序列型の会社は、扱う商品の市場占有率が高く、歴史のある会社が多いです。そのため、新卒一括採用で中途採用が少ない傾向にあります。「入社年次」という用語を好んで使ったりします(※入社年次とは何年に入社したかという意味)年齢よりも入社年次が重要になってきます。年次が上の社員の発言が常に優先される傾向にあります。
 
 
給料はそれほど高くなく、反面、ボーナスが多く、福利厚生も含めれば、40代以降にかなり好待遇となります。年功序列型給与の特徴ですが、20代の安い給料を、40代以降で取り返す仕組みになっています。
 
 
仕事の進め方も非効率なことが多々あり、改善や効率化よりも前例を踏襲することが好まれます。変化を嫌い、保守的な会社が多いです。部署や課ごとにまとまって仕事を進めるので、社内の飲み会や、年配の上司に飲みに誘われる機会もそこそこあります。
 
 
60歳以上の定年再雇用のOB・OGも雇っているので、職場の平均年齢は高めです。忘年会や新年会、会社の創立記念日などは式典を開き、みんなで会社の歴史を尊ぶ傾向にあります。
 
 
 

年功序列型に向く人

 

・安定志向・保守的な傾向がある人
・まわりの目を気にする人
・実直な人
・役職・肩書を気にする人
・仕事よりもプライベートを充実させたい人
・退職金をたくさんもらいたい人
・空気が読める人

 
年功序列型の組織で生きていくためには「空気を読めること」が重視されます。飲み会に付き合わされ、先輩社員をたてる。大きな会議などでは、部長同士のマウンティング合戦になったりもします。
 
 
 

成果主義型の会社はどんな感じ?

 
私は30代前半のころに、外資系金融機関に勤めていました。知人も数人、同じ業界におり、成果主義の世界をある程度、経験しています。静かなオフィスに、キーボードをタッチする音だけが無機質に聞こえていた記憶があります。静寂に包まれた素晴らしく見晴らしの良い高層ビルで一日を過ごします。
 
 
外資系の会社では、各自の仕事の範囲がきっちりと決められており、それ以外の仕事はしません。なぜなら、決められた範囲の仕事しか評価されないからです。「信じられるのは、自分の能力だけ」といった感じの職場でした。
 
 
短期間で成果を求められる職場で、いきなり難易度の高い仕事がアサインされるため、猛烈に勉強が必要になったりもします。自分の能力がストレッチされるという意味では、非常にいい体験だったと思います。
 
 
 

成果主義型の会社の特徴

 

・月給が高い(年俸制が多い)
・仕事の範囲がきっちり決められている
・年上の人はもちろん敬うが、ビジネスでは対等
・人間関係はドライ・助け合わない
・肉食系の社員が多い
・朝早く出社し深夜まで働くスーパーマンがいる
・成果主義といいながら、成果が出しづらい環境に入れられることもある
・人事異動がほとんどない
・離職率が高い
・とてつもなく頭がキレる社員がいる

 
成果主義型の会社には、スーパーマンの管理職がいることがあります。高学歴でバイリンガル、しかも朝の8時から夜の11時過ぎまで、エンドレスで働き続ける人を見かけます。成果主義型の組織で結果を残すためには、体力、精神力がポイントの一つだったように思います。
 
 
 

成果主義型に向く人

 

・闘争心が強い人
・上昇志向が強い人
・学習を怠らない人
・冷静沈着な人
・上司へのアピールを厭わずできる人
・自分の守備範囲で必ず成果を出せると確信がある人
・知力・体力の両方がある人

 
筆者が在籍した成果主義型の会社は、平均年収が高いものの、平均勤続年数は短かったです。「太く短く」といったイメージですね。しかしながら、自分の守備範囲の仕事で成果さえ出していれば、何も言われませんし、9時出社、17時帰宅の生活が送れます。
 
 
成果を出せば、すぐ年収に跳ね返ってきますし、会社の業績が良ければ業績賞与も出たりします。ドライな性格の人には、この上なく快適な職場環境といえます。外資系の場合は、いきなり会社が売却されたり、日本企業でもしょっちゅう管理職が変わったりと、環境変化が大きいです。どういう状況でも結果を残せる、いい意味で自己中心的な人が成果を残せると思います。
 
 
 

結局、どちらの組織が良いのか?

 
年功序列型、成果主義型の両方の会社を経験しましたが、やはり成果主義型の会社の方が、有能な社員がたくさんいました。もし、自分の能力に自信があるのであれば、20代~30代前半までのスキルアップをしていく時期には成果主義型の会社で働いた方が、能力が高まる可能性があります。
 
 
一方で、成果主義型の組織では40代を過ぎて管理職になると(マネージャー、部長クラス)ストレス度合がめちゃくちゃ高いです。激務のあまり、メンタルや身体を壊して辞めていく部長をよく目にしました。
 
 
激務の対価として報酬は高く、1500万円以上の高給を貰っている部長もいました。果たして、どちらの組織があなたに合うでしょうか?身近にこの両方の組織で働いている人がいれば、話を聞いてみることをおすすめします。
 
では!


doda

 
 
 
 

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