今回は「不況に負けない【強い企業】の選び方」というテーマでお話しをします。この記事を書いているいま、新型コロナウイルス禍が広まり、中小企業の業績に大きな打撃を与えています。
新型コロナウイルス禍により露になったのは、企業のビジネスモデルと財務基盤の強弱です。客足が遠のき、倒産を余儀なくされている企業も少なくないなか、このような状況でも売上が減ることなく、安定的に事業を継続している会社もあります。この違いは何なのでしょうか?
今回は、コロナ危機にも負けない強い企業選びについてお話します。
企業のビジネスモデルに注目してみよう
まずはじめに、インターネットで参考になる記事を見つけましたので共有します。
危機モードの今だから考えたい 転職先選び3つの条件(日経STYLE)
https://style.nikkei.com/article/DGXMZO57311920X20C20A3000000/
この記事では、安定した企業を選ぶ際の視点として、以下の3つのポイントから分析してみることをすすめています。
1)生活に欠かせないサービス・商品を扱う業界
食料品や医薬品、服飾など
2)ニーズのなくならないソリューションやサービスを扱う業界
通信インフラ、クラウド型の情報システムなど
3)環境変化に対応するソリューションやサービスを扱う業界
ECや宅配サービス、オンライン会議システム
なるほど、この視点から見ると、どの企業も安定的に売上がたち、財務基盤も比較的、健全であることが推測できますね。記事で指摘している3つの業界ですが、どれも共通点があります。それは、
・人々の生活に不可欠なサービスを提供している
ということです。サービスの使用頻度が(どのような状況でも)高かったり、リピーターが多く訪れるため、企業側としては売上がコンスタントにあがるわけです。顧客からのお金が安定的に入ってくるので、固定費をしっかり賄える。
上記のようなサービスを扱っている会社は、比較的地味で、目立たないけれども、従業員への待遇がよかったりします。次にこれら地味だけど健全経営を見つける方法について考えてみましょう。
身の回りにある「地味だけど健全経営」の会社
例えば、駅から会社までの通勤をイメージしてみましょう。駅に行き、トイレに寄ります。トイレの清掃をしているおばさんがいたとします。汚れているトイレを清掃している。清掃業は駅の運営に欠かせませんよね。
次に、エスカレーターでホームに上がります。何気なく普段使っているエスカレーターですが、これも駅やビルに不可欠なものです。このような公共の場の機械は安全性も求められますので、エスカレーター本体だけでなく、メンテナンス会社も必要とされます。
駅のホームでベンチに座りましょう。このベンチも駅には欠かせないものだったりします。新しい駅や、路線が開業したら当然、大量のベンチが必要です。加えて、ベンチをメンテナンスする会社も必要になってきます。
このように、私たちの身の回りにも、生活に欠かせない製品やサービスはけっこうあるのです。これらの製品をつくっている会社を調べてみるのです。
リストアップしてみて、会社のコーポレートサイトや会社四季報などで調べてみるのもよいでしょう。会社の名前は知られていなくても、生活に必須の製品をつくっている会社はたくさんあります。
景気に影響されにくい企業選びの重要性
2020年後半から景気の後退が見込まれます。転職市場で活動する求職者としては、今まで以上に企業を分析する視点が必要になってくると思います。求職者としては、知名度があり派手なサービスを提供している企業に目がいきがちです。
一方で、そのような派手な企業は、大がかりなプロモーションを打たなければ、ビジネスモデルの関係上、売上をあげることができないということもあるのです。
転職先を考える際には、企業のビジネスモデルを冷静に分析し、どの程度、私たちの生活に必要なサービスなのか?を考える視点が大切です。
では!