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知ってた?職務経歴書の作り方 20代若手社員の場合

知ってた?職務経歴書の作り方 20代若手社員の場合

「20代で初めての転職。職務経歴書にはどんなことを書けばいいんだろう?」

初めて転職活動をする時は、職務経歴書に何を記入すればよいのかわかりませんよね。特に、若手の転職の場合には、仕事の経験も浅く、書類に記入する内容があまりなくて、困ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

実は、若手とベテランの転職では、面接で聞かれるポイントが明らかに異なるんです。今回は、20代の若手社員が転職する際に、どんな内容で職務経歴書を作成すればいいのかについて、現役の人事担当者である筆者がお話ししてみたいと思います。


 

目次

・20代の転職で意識すること
・職務経歴書をどう作ればいいのか?
・職務経歴書を書く手順
・職務経歴書の体裁を整える
・内容が薄い(少ない)場合にはどうするか?
・プロに職務経歴書を添削してもらう

 
 
 

20代の転職で意識すること

まず初めに、20代の転職はどんな位置づけか?というお話しをしたいと思います。採用する企業側の視点を頭に入れておくと、どんな点を見られるのかがわかりますので、応募書類の書き方や、話す内容に活かすことができます。

20代の若手が転職することの意味合いは、
・ポテンシャル採用である
ということです。

ポテンシャルというのは「伸びしろがある」とも言い換えられますね。採用する側としては、「入社後に成長してくれそうな感じが職務経歴書や面接から伝わってくるか」を見ています。これが最大のポイントです。この点を意識してください。

 
 

職務経歴書をどう作ればいいのか?

次に、職務経歴書の作り方について考えていきます。まず、採用する企業側は、職務経歴書のどんな項目を見ているのでしょうか?
大まかに分けると2つあります。

・仕事の内容がわかりやすくまとまっているか(説明の上手さ)
・実績などを数値を用いて明瞭に説明しているか

この点を見ています。

採用面接に慣れている人事担当者であれば、書面を読むだけで、その言葉づかいや文章の構成を見て、ポテンシャルをある程度、測ることができるんですね。

転職活動というのは、初対面の相手に自分のことをわかってもらう作業とも言い換えられます。初対面であれば、相手が何も自分の情報をもたない中で、どうすればうまく自分のパーソナリティを伝えられるか?を考えると思います。

「分かりやすい言葉」
「簡潔」
「相手が理解しやすくなる工夫」

など、いろいろな方法で初対面の相手に、自分をわかってもらおうとすると思います。これらの工夫が大切になってきます。

 

職務経歴書を書く手順

具体的に職務経歴をまとめる手順に入ります。まず初めにやることは、

・自分の今までの担当分野を箇条書きにしてみる

ことをやってみましょう。以下のような感じで構いません。

例)2021年4月~10月  〇部、担当:営業、商材:△、営業スタイル:ルート営業

このような感じで、期間ごとにどのような仕事を担当したのか、「目次」を作る意味合いで、ノートに記入してみましょう。

次に、各項目に肉づけをしていきます。
肉づけとは、

・その仕事にどんな登場人物が関係し、仕事でどんな成果を挙げたのか?(実績)
・そして仕事をしていてどんな障害が起こったのか?(困難)
・どう障害を乗り越えたのか?(解決)
・どのようなことを考えたのか?(心情)

これらのことを思い出し、書き記していきましょう。細かくて、時間が掛かるかもしれませんが、先に時間を使ってしっかりとした職務経歴書を作ることができれば、後で非常にラクになりますのでがんばりましょう。

 
 

職務経歴書の体裁を整える

前までの段階で、職務経歴書に書くエピソードは集まってきました。今度はそれらのネタを簡潔に、わかりやすく記載していきます。A4サイズで多くて3枚以下ぐらいの分量にまとめましょう。以下のテンプレートを参考にしてみてください。

職務経歴書テンプレートの選び方とダウンロード リクルートエージェント
https://www.r-agent.com/guide/article3148/

ダウンロードですぐに使える!職務経歴書テンプレート リクナビネクスト
https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/6799/

職務経歴書・履歴書ダウンロード マイナビ
https://tenshoku.mynavi.jp/knowhow/sample/download

こちらからテンプレートをダウンロードし、前段階までに作った職務経歴書に盛り込むエピソードを加工して、簡潔にわかりやすく書いていきます。書き方ですが、こちらも3点ほど頭に入れながら作ってください。

・成果は数値で記入する
・聞いてほしい内容は厚めに詳しく記入する
・書く内容が薄い場合には、項目だけでも記載しておく (例 ~を担当)

やはり実績は数値で表すのがよいです。面接担当者としては数値の方が具体的にイメージをしやすいからです。そして、話したい内容があるのであれば、わかりやすく、そして簡潔に、「厚めに」記入するのがいいでしょう。

面接担当者は、職務経歴書は細かく読んでいます。現役の面接担当者である筆者の場合には、まずざっとヘッダーだけ目を通し、その中から興味のある項目を深く読んでいきます。この読み方はみなさんがインターネットなどで情報を読む際も、同じような動作をすると思います。

文章が多めの項目には自然と目がいきやすいですし、仮にあなたが話す内容が少ない場合でも、項目だけ記載してあれば、面接担当者の興味のある事項であれば、話を広げてくれたりもします。ですので、仕事の経験が浅く、職務経歴書に書く内容が少ないとお悩みの場合でも、項目だけ軽く記載しておくというのはとても有効です。


 

内容が薄い(少ない)場合にはどうするか?

具体的に、職務経歴書に書く内容が少ない時の対策を考えてみましょう。
その際は、

「自分はこういう性格です」

という性格面のわかるエピソードをいれておくというのがおすすめです。面接担当者というのは、職務経歴書から「仕事がどの程度できるのだろう?」というのを読み取っているのですが、それだけでなく、

「この人はどういう性格なんだろう?」

ということにも頭を巡らせています。ですので、性格面を表すようなエピソードを記入しておくのは面接官の質問を助ける意味合いがあるのです。例えば、
「私は細かい作業が得意で、お客様へのアフターケアでお褒め頂いたことがあります」ですとか、さりげなく自分の特徴を表す語句を混ぜていくのがいいでしょう。


 

プロに職務経歴書を添削してもらう

今まで職務経歴書の作り方についてお話をしてきましたが、といっても、職務経歴書を作るのはなかなか面倒ですよね。「どうしても書けない」という方には転職エージェントに相談することをおすすめします。

転職エージェントは職務経歴書の添削サービスをしていますので、ラフな経歴書を何度も直してくれます。初めての転職の場合には、プロからアドバイスをもらいながら、慎重に進めた方がよいです。

ですので、転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーと面談してみるのをおすすめします。その際に、職務経歴書の作り方や、実際に書いてみた応募書類を添削してもらいましょう。転職エージェントはすべてのサービスが無料で受けられますので、転職活動を効率的に進めるのには非常におすすめです。

 
 
 

まとめ

職務経歴書を初めて作るのはとても骨が折れる作業です。ですが、ここで時間をかけて、しっかりとした書類を作っておけば、後で非常にラクになります。

なぜなら、この職務経歴書をもとに面接が行われますので、書類に書いてない項目はほとんど質問されないからです。職務経歴書は、いわば面接の台本ともいえるんですね。台本がしっかりしていれば、話の展開がスムーズに進みます。台本がいまいちであれば、面接もうまく進まなかったり、話したい内容が聞かれなかったりもします。

時間をかけて、しっかりとした職務経歴書を作ってください。

では!