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30代で転職する時に、多くの人が抱える不安と対策

30代で転職を考えたとき、「この転職は遅いかも」と不安を持つ人がいます。年齢が有利不利を実情として影響を与えることも確かにあります。しかし、他の部分で逆に30代の人が有利になることもあります。
 
 
ご自身の年齢だけで漠然と不安を持つのではなく、自分の現状把握と自分のスキル、経験を最大限生かした転職活動をすることが不安を解消し、転職を成功させるコツです。30代の転職は決して遅くなく、まったくハンデはありません。
 
 
 
 

目次

 

・30代の転職の実情とは
・30代の転職活動、面接ポイント4つ
・まとめ

 
 
 
 
 

30代の転職の実情とは

 
転職は、年齢が進むにつれ不利になるということを耳にしたことがある人もいると思います。実情はどうでしょうか?転職サイトdoda転職者成功の年齢調査を見てみると、2019年上半期の転職を成功させた方の平均年齢は、31.7歳というデータがあり、その平均年齢も上昇傾向にあります。長期的なキャリア形成、今後の成長に期待するなどポテンシャルに対しての採用は20代の方が有利な傾向にあります。
 

ただ、20代、30代では、企業が求めていることが違いますので、年齢だけを見て有利不利とは一概には言えないというのが結論です。筆者は中途採用担当として多くの方を面接させていただいていますが、30代後半までは比較的、容易に転職できるというのが私の意見です。
 

では、企業が、転職を希望する30代に何を求めているのでしょうか?ポテンシャルが評価される20代とは異なり、30代の求められるものは、即戦力の働きです。仕事のスケジュール、人間関係の調整、プレゼンテーション能力、後輩指導などあらゆる面で、企業の核となっていく人材を求めているのです。
 
 
 
 
 

30代の転職活動、面接ポイント4つ

 
次に、希望する企業を見つけ応募し、面接になった時の対策についてです。面接への不安を持つ人も少なくありません。先ほど述べましたが、30代の転職者に企業が求めているものは、即戦力としての働きです。今までの経験、培ったスキルが企業の中で発揮できるかどうか、応募者の人間性、受け答えについて細かいところまでチェックされます。ポイントは4つです。1つ目は、経験やスキルのアピールの仕方です。2つ目に、転職理由です。3つ目に、質問の仕方です。4つめが最も大事なのですが、リーダーとしての資質があるかどうかです。
 
 
1つ目のポイント、経験やスキルのアピールの仕方ですが、誇大なアピールはせずに、具体的に客観的に、がポイントです。アピールすることは大切ですが、実際の成果よりも大げさにいうことは、面接官の不信感につながりかねません。成果を具体的な数字で示し、その中で必要な能力はなにかを主観的ではなく客観的に伝えることで、自己評価を正しく行えることをアピールできます。
 
 
また、アピールすることに対して、自分一人で行ったというアピールの仕方だけでなく、チームとして取り組んだこと、出てきた課題に対してチームとしてどのように修正したのかということも強いアピールになります。仕事は、1人だけで行うものばかりではなく、複数人、チームで行うことがほとんどだからです。
 
 
2つ目に転職理由です。転職理由は、様々ですが、前の会社の批判は避けましょう。転職は、未来に向かったご自身の働き方です。前の会社の何かが不満で辞めたいということを言うだけでは、面接官も、自分の会社でも同じようなことがあれば、すぐに辞めるかもという印象を持ちます。
 
 
30代に求められる即戦力の中には、問題解決能力も含まれています。もし、前の会社の何かが不満で辞めることを伝えることになった時は、その不満に対して、自分はどのように対策を考え実践したが改善が見られなかったのように、問題に対して自分は行動したことを伝えることでアピールにもなります。面接官としては、採用した社員がすぐ辞められるのはもっとも避けたいのです。ですので、退職理由がネガティブなものでないかは非常に重要視します。
 

3つ目に、質問の仕方です。面接の中で、何か質問はありますか?ということを聞かれることもあります。思いつくままに漠然と質問することはやめましょう。事前に、面接を受ける会社について、ホームページや外部に向けて発信していることを調べたうえで、気になる点をリストアップします。理由として、少し調べて分かることを質問した場合、面接官として、会社について何も知らないという印象を持つからです。
 
 
とは言え、実際に働かないと分からないこともあります。例えば、営業について新規顧客獲得方法で、前職では、どのように行っていて、御社ではどのような方法をしているのかなど具体的に質問することをおすすめします。また、働く環境や希望条件について、転勤はありますか?フレックスタイム制はありますか?と質問するよりも、子育てがあり、職場を県内にしたいことや保育園の送迎があり、フレックスタイム制での働き方を希望したい旨を伝えたうえで、どの程度希望を反映してもらえるのかという質問の仕方が印象としていいでしょう。
 
 
4つ目ですが、リーダーの資質があるかどうかは面接で重視されます。30代になってくると、管理職が視野に入ってきます。ですので、面接では「リーダーとして仕事をまとめた経験」「新人を指導した経験」「複数の社員と協調しながら仕事を進めた経験」などを聞かれます。このような前提をふまえ、職場でのリーダーシップ体験や人間関係のエピソードなどを
事前準備しておきましょう。
 
 
 
 
 

まとめ

 
転職に対しての不安は、誰もが抱えるものですから、先に触れた4点を踏まえ、ご自身の不安を具体化し、解消して転職活動を進めることが、不安やストレスを軽減し、転職成功に繋がっていきます。繰り返しになりますが、30代の転職は決して遅くないです。きちんとしたキャリアを積んでいれば、30代後半までは容易に転職できます(異業種転職を除く)しっかり準備して臨みましょう。
 
では。