転職市場では一般的に、年齢が上になればなるほど転職は難しいと言われます。30代後半からが特に難しいと言いますから、40歳からの転職はかなり難易度が上がることは否定できません。
しかし、実際のところ40歳からの転職に挑戦して、成功している事例もたくさんあります。もしあなたが40歳からの転職を検討しているのであれば、成功事例から、うまく転職活動するためのポイントを学ぶ必要があります。
目次
・40歳からの転職の現状は?
・40歳からの転職で注意すべきこと
・40歳からの転職で成功する理由
・まとめ
40歳からの転職の現状は?
40歳からの転職の現状には改善傾向が見られます。そもそも転職率が年々増加していて、2019年の転職率のデータをを見ると、2016年と比較して約2倍になっているというデータもあるほどです。ここ数年で、転職市場が活発になっていることがうかがえます。
20代の若者と比較すると、40代からの転職は少ないのも事実です。しかしながら、労働市場の慢性的な人材不足が進んでおり、一昔前と比較すれば、40代からでも十分転職しやすい環境が整いつつあると言えるでしょう。
転職の選考では、いまあなたがいる業界でのスキルや経験を選考します。ですので、業界が変わる異業種転職になると、若干ハードルが上がります。もし異業種転職を40歳から行おうと思っているのであれば、慢性的に人手不足の業種がおすすめといえます。人手不足の業種では、とにかく人材を確保するために、未経験者でも異業種からでも積極的に受け入れているからです。
40歳からの転職で注意すべきこと
40歳から転職するのであれば、即戦力をアピールすることが最も重要です。やはり40歳以上ともなると、今から新しい仕事を覚えるのは大変です。会社としても、それなら長く活躍してくれる可能性の高い若手を登用したいと考えるでしょう。
若手と差別化を図る必要があるので、若手にはないスキルをアピールするのは当然として、具体的にどのようなスキルに習熟していて、応募する企業があなたを採用することでどのようなメリットがあるのか?を詳しく説明できるようにしておきましょう。
40代ならば、管理職経験やプロジェクトのリーダーとして実績を積んでいる人も多いでしょう。選考ではそのようなリーダーシップやマネジメントスキルについても、具体例を用いて話せるように準備が必要です。筆者は採用担当者として、多くの方を面接していますが、40代の応募者の方を面接していて多いNG例としては抽象的な「抽象的な内容を話す方が多い」という点です。
企業側としては40代の方の面接をしていて、即戦力性を見たいわけです。今までどのような経験をしてきて結果を出し、それを転職先でも同じような力が発揮できるかを判断したいのです。ですので、「売り上げを○%伸ばした」とか「大型の案件○件契約できた」など、数値を用いて細かく、そしてわかりやすくプレゼンテーションできるようにしましょう。リーダーとして業務にあった際にどんなところで苦労したか、問題を克服するためにどんな努力をしたか、エピソードを交えて話をすると、説得力が出てきます。
40歳からの転職で成功する理由
40歳から転職活動を始めて、選考を突破し複数の内定を得る方も少なからず見られます。その成功事例を見ると、いくつかの共通項が見られます。筆者が目にした事例で多いのが、「年収ダウンでも受け入れている」という点です。40代の方が転職活動で選考を受けると、年収ダウン提示が多いのは事実だと思います。特に企業規模が大きな企業から中小企業に転職すると、賃金テーブルが全く異なるため、年収のダウン提示を受けるのです。
企業側としては、精一杯の年収提示額でオファーしているものの、賃金テーブルを超えることができないため、年収ダウンになるのです。40歳の転職では、入社時に前職より年収がダウンする可能性もありますが、その後、役職に就くなどして大幅に年収が跳ね上がることがあります。企業側としては入社時から部長待遇などで入社してもらうことに躊躇があるため、一定期間、パフォーマンスを見てから昇給させるのです。このように、40歳の転職では、入社後の報酬も計算に入れ、入社時の年収ダウン提示も受け入れる許容量が必要になってきます。
まとめ
40歳からの転職は近年、増加傾向にあります。しかし、若手の転職と比較すると、やはり機会はそう多くないのも現実問題です。そんな中で転職に成功するためには、まず自分のキャリアの棚卸しをしっかりして、面接で詳しく説明できるように準備を重ねましょう。
40歳のビジネスパーソンは、若手にはない経験やスキルをたくさん持っています。具体例を出しながら、あなたを採用すれば企業側はどのようなメリットがあるのか?を説得力をもって話せるようにしてください。
では!