「どうしても転職したい!」このように思って、転職活動を始めようとしている人も多いと思います。しかし、やみくもに求人を探したところで、なかなか希望する職場は見つからないものです。
転職活動をするにあたって、押さえておくべきポイントがあります。そのことを理解してから、本格的に転職活動を始めましょう。
目次
・転職する前に条件を見直そう
・どうしても転職したいのなら求人情報を細かく観察しよう
・書類作成の方法と裏技を紹介
・まとめ
転職する前に条件を見直そう
どうしても転職したいと思うのには理由があるはずです。自身の環境で「給料が少ない」「休みがなかなか取れない」「職場の人間関係が悪い」など、人によってさまざまでしょう。転職してから後悔しないためにも、転職先に譲れない条件を明確にしておきましょう。
これを明確にしていないと、求人情報に目移りしてしまって、なかなか決められないといったジレンマに陥ってしまいます。また、判断を誤って、転職して入社後に「想像している環境と違った…」ということにもなりかねません。この譲れない条件は、転職活動で非常に大切なので、転職活動を始める前にじっくり考えてみましょう。
転職先の希望としていくつもの条件が出てくるでしょうが、その希望条件すべてを満たすような求人はそうそうないものです。見つかったとしても、そのような企業の場合、求める人材への要求もそれなりに高くなります。転職先がなかなか見つからないのであれば、絶対に譲れない条件と妥協できる条件の線引きをしておくことも、転職を成功させるためのポイントです。
譲れない条件を考える際には、仕事内容、職場環境、会社のカルチャー、待遇の面から考えてみるとよいでしょう。転職活動のスタート前にこれらがしっかりと頭の中でまとまっていると、求人選びや選考での受け答えなどに「軸」ができますので、結果的に転職活動を効率的に進めることができます。
どうしても転職したいのなら求人情報を細かく観察しよう
どうしても転職したいと思っているのであれば、求人情報を細かく読み込み、観察しましょう。一見、興味のない情報でもあえて目を通し、チェックしてみることです。そうすると、求人情報からいろいろなことが読み取れるようになるものです。まずはその会社の求人票のキャッチコピーを見てください。キャッチコピーを見れば、その企業のことがほぼわかると言っても過言ではありません。「成長」「待遇」「職場環境」「風通しのよさ」など、転職活動をしている人へのメリットが並んでいます。
待遇や会社の業績など、動かし難い事実を表しているのであれば、その会社はその点に自信を持っていることがわかります。一方で、「成長できる職場」「風通しのよさ」といった抽象的な言葉で風土面を押しているのであれば、待遇等は低い可能性が高いとわかります。
募集要項も重視しておきたいポイントの一つです。募集要項から、その企業がどのような人材を求めているかがわかるからです。よく「年収モデル」が記載されているでしょう。そこには「モデル年収〇歳〇万円」と記載されています。実は、そこに記載されている年齢が、求人においてその企業のメインターゲットになっていることが多いのです。また、年齢の割にやたら高年収の記載があるベンチャー企業は、逆に警戒した方がいいかもしれません。
求人情報には、自分が企業の求める人材の条件を満たしているのか、面接のときに何をPRすればいいのかなどのヒントが隠されています。求人情報から、企業がどんな人材を欲しているのかを読み取れるように、実践してみてください。
次に、企業理念や業務内容もしっかり読み込みましょう。これらの情報は、面接のときの材料になる情報の宝庫だからです。例えば、志望している会社の企業理念を読んだ後に、業界内のライバル企業の企業理念と、業績を見てみるのです。このように企業理念を確認し、業界のライバル会社とのスタンスの違いを把握し、業績面のデータと照らし合わせると、企業の特徴を理解することができ、同時に面接で話す材料にもできるでしょう。
書類作成の方法と裏技を紹介
転職するにあたって、書類作成は重要なポイントになります。書類選考を通過しなければ、転職の道は開けません。作成された書類次第で、転職できるかどうかが左右されます。しかも、ちょっとしたことで読み手の印象がだいぶ変わってきます。
筆者は中途採用の担当をしていますが、毎日、数多くの応募書類を読んでいます。その上で、「読み手が理解しやすいよう工夫している書類」は非常に好印象です。例えば、職務経歴書の冒頭に、自分のスキルの特徴や自己PRを簡潔にまとめたサマリーをつけていたり、強調したい部分を太字にしている等の工夫がされていると、読む側としてはとても助かります。
これまでのキャリアや実績について記載する場合、数値でアピールすると有効です。客観的な数字を書くことで、どんな実績があるか、だれが見ても納得できます。売上や達成率、契約の獲得件数に関しては他よりもフォントを大きくするなど、書類選考担当者の目に留まりやすくする方法は有効です。
書類の中でも、自己PRは重要とよく言われます。自己PRを記載するのであれば、論理的に話を組み立てることが重要です。自己PRを考える際には、求人広告をよく読み込み、企業側が「どんな人材を必要としているのか?」「どんなスキルや経験を必要としているのか?」を考えた上で、自分がどんな実績を有していて、それをどう生かすのか、なぜこの職種に応募したのかなど、論理的に説明できるような文章を考えてみましょう。自分の実績を一方的に羅列するのではなく、あくまで「企業は何を求めているのだろうか?」という視点を重視して考えてみてください。
まとめ
どうしても転職したいのであれば、転職の成功確率を少しでも高める戦略を練ることが大事です。何社に応募し、うち何社の面接にいく想定でいるのか。そのためには、どの求人媒体から応募をすればいいのか。一つひとつの作戦が重要になってきます。
その中で、なぜ転職したいのか、その動機を自分の中で明確にしてください。そして、自分が希望する転職先の条件を満たすような企業を求人情報で確認しましょう。狙いを定めたら、相手が「採用したい」と思える応募書類を作成することです。しっかり計画を練らなければ、どんなに輝かしいキャリアを持っていても、転職することは難しいのではないでしょうか。上で紹介した方法に基づき、計画を立てて転職活動に励みましょう。
では!