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「上司が嫌いで転職したい」はあり?

今回は「上司が嫌いで転職したい」はあり?というテーマでお話をします。職場での人間関係に悩んでいる方は多いと思います。特にに毎日、顔を合わせる上司が嫌いというのは、本当にストレスが溜まるものですよね。上司の発言、行動に過敏に反応してしまい、気疲れしてしまう、あるいは休みの日にも上司の顔が浮かんでしまい、精神的にすり減ってしまうこともあると思います。
 
 
今回は、職場で上司との人間関係に悩んでいる方のために、上司が嫌いという理由で転職をしていいのかどうかについて、人事採用担当の視点でお話をしてみたいと思います。この記事を読んで、具体的にどのような対策をとればいいのか?を考えるきっかけになると嬉しいです。
 
 
 

目次

 

・転職、退職理由の上位は何か?
・転職すべきかどうかの判断
・転職の面接で「上司が嫌いで転職したい」と話していいか?
・まとめ

 
 
 
 
 

転職、退職理由の上位は何か?

 
まず初めに、転職者はどんな動機で転職をするのかのデータを見てみたいと思います。参考になる記事をご紹介します。リクナビネクストによる「転職理由と退職理由の本音ランキングBest10」です。
 
◆参考記事
転職理由と退職理由の本音ランキングBest10
https://next.rikunabi.com/tenshokuknowhow/archives/4982/
 
 
このランキングによると、1位:上司・経営者の仕事の仕方が気に入らなかった(23%)とあり、転職のきっかけの第一位が上司との関係であることがわかります。ですので、「上司が嫌いで転職する」のはまったく問題ないことであることがわかります。
 
 
 
 

転職すべきかどうかの判断

 
次に、では本当に転職すべきかどうかについて考えてみましょう。というのも、転職とはすごく労力のかかることだからです。精神的、肉体的にも負荷が掛かります。そして、転職先ですべてが現職よりも環境が良いとは限らないものです。ですので、転職すべきかどうかは非常に冷静に、合理的に判断することが大事なのです。
 
 
いまこの記事を読んでいるみなさんは、「上司が嫌い!」という感情が先行していると思います。しかしここで冷静になり、自分の現在の環境について冷静に分析することが大切です。上司が嫌いであるという感情を消すことは難しいものです。ここで考えるべきは、「いまの会社で上司から離れられる可能性はないか?」という点です。
 
 
1つ目の対応策としては、「会社に異動願いを出してみる」です。自分から他の部署に異動できないかの申出をしてみるのです。「上司が嫌いである」と伝えなくとも、会社も社員にいろいろな経験を積んでもらいたいことからジョブローテーションを促進しる可能性もあります。嫌いな上司に伝えなくとも、人事や取締役、本部長など人事異動に関係している社員に申出てみるのがよいでしょう。
 

2つ目の対応策としては、「上司が異動する可能性を探る」です。さきほど書いたように、会社には人事異動があります。会社の規模が大きくなるほど、人事異動は定期的に行われるものです。ですので、嫌いな上司がいなくなるという可能性もあるものです。突然、他の部署の社員が辞めて、上司が異動になるということもたまに起こります。ですので、あなたの嫌いな上司が他の部署に異動したりする可能性を探りましょう。
 
 
転職すべきかどうかの判断をする上で、大事なポイントをお伝えします。それは、自身の心身のコンディションです。上司が嫌いでそれがストレスになり、精神状態や体調に影響が出ているということがあります。この際には転職を考えた方がいいでしょう。心身の状態にまで影響が出ているのであれば状況は深刻です。体調が良くないのであれば病院に行き、その上で転職して職場環境を変えるのが賢明です。
 
 
転職して嫌な上司から離れたとたんに体調が良くなるということも実際によく見られます。心身のコンディションはもっとも大切ですので、ここは転職を判断する上での重要なポイントだと認識してください。
 
 
 
 

転職の面接で「上司が嫌いで転職したい」と話していいか?

 
次に、実際に転職活動をする際のことを考えてみます。いろいろな会社に応募書類を送り、面接に行くわけですが、ここで大切なのは、「上司が嫌いで転職したい」とは一切話さないようにしましょう。理由としては2点あります。
 

1つ目の理由は、「ネガティブな退職理由であると捉えられるから」です。筆者は採用担当者として、数多くの面接を担当していますが、面接の話の流れで、ネガティブな退職理由を話されると、面接の印象が悪くなりがちだと感じます。もちろん、応募者の方は本音を話してくれているのはわかりますが、面接とはいえ、ビジネスの場だとも考えられます。採用する側の心理として、ネガティブなことをたくさん話されて、その応募者の方と「一緒に働きたい」という感情は起きづらいのです。ですので、面接で上司が嫌いであることは触れない方がいいでしょう。
 
 
2つ目の理由としては、「新しい職場でも人間関係の問題を起こすのではと思われるから」です。応募者の方が上司と合わないと主張していても、実際のところ、その上司の話を聞いてみないことにはどちらが正しいかはわからないものです。採用する側の視点としては、非常に保守的ですので、「この応募者はうちの会社でも人間関係で揉めるかもしれない」と考えてしまうのです。このような理由から、面接で上司が嫌いであることは話さないようにしましょう。
 
 
 
 

まとめ

 
今回は、「上司が嫌いで転職したい」はあり?というテーマでお話ししました。結論としては、転職のきっかけとして、上司が嫌いで転職することは問題ないといえます。しかしながら、転職活動中や面接の場で、上司が嫌いであるという話はしない方がよいでしょう。
 
 
毎日顔を合わせる上司が嫌いというのは、非常にストレスがかかりますよね。転職活動を成功させ、新しい職場環境で働くことで、今までのストレスがウソのようになくなることも多々あります。筆者個人としては、上司との関係に本気で悩んでいるのであれば、いっそのこと転職するのも選択肢としてありだと思います。
 
では!