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リファラル採用時代の転職術「あなたの評判」がついてまわる

リファラル採用時代の転職術「あなたの評判」がついてまわる

今回は「リファラル採用時代の転職術」というテーマでお話しします。人手不足が叫ばれる中、社員のツテで入社するリファラル採用や、一度退職した会社に再入社する出戻り採用などが脚光を浴びています。

リファラル採用時代には、どのようなことに気をつけて転職活動をしていけばいいのでしょうか?

 

リファラル採用が活発になる背景とは?


採用する企業の立場から考えると、中途採用というのは、「非常に経費がかかる」ものです。数百万単位の経費と採用活動にともなう労力が必要になります。

多額の採用活動費を使い、中途採用したものの、ある一定の確率で「ミスマッチ」が起きてしまいます。面接でOKを出し、入社させてみたものの、実力が足りなかったという問題です。採用する側からすると、中途採用は非常にリスクをはらんでいるのです。
このような背景があり、

・社員の紹介であるリファラル採用は、一定のスキルは担保されている
・エージェントを使うよりも、コストは少ない

ということで、中小企業で活況となっているのです。

 
 

勢いで転職してみたものの


転職市場が活況なので、思い切って転職をしてみた!という方も多いと思います。実際に会社を移ってみた感想はいかがでしょうか?
「冷静に考えてみると、前の会社の方がよかった・・・」
という方も多いと思います。

隣の芝は青く見えるではないですが、古巣を離れてみて、改めて良さを感じたり、転職して後悔している人も少なくないのではないでしょうか。企業側としても、中途採用にはコストと労力がかかるし、実際に働かせてみないとその人の実力はわからないことが多い。転職者としても、転職をしてみたものの、前の会社に戻りたいという人がある程度いる。

このような社会条件が重なり、リファラル採用や出戻り入社が増えているのです。


 

辞める前に会社と揉めないことが大事!


リファラル採用や、出戻り入社が活況となると、重視されるのは在職時の評判や人間関係です。転職が決まり、次の会社に心が移っていると、現職との関係が悪化しがちです。

・有給休暇を消化したいのに、引継ぎで出社してくれと言われる
・退職をもう少し先延ばしにしてくれと言われる

よくあることです。頭に血がのぼる方も多いと思います。しかし、ここで冷静に対応しましょう。

なぜなら、次に行く会社が必ずしも自分にマッチしているかどうか、この時点ではわかないからです。会社と揉めて出ていくと、出戻りは不可能になります。

退職時に面倒な頼まれごとをされても、ぐっとこらえることが、後でプラスになることがあります。自分の感情を一時だけ抑えることで、自分へのメリットとなるなら安いものです。

中小企業は採用に対して保守的です。保守的というのは冒険ができないという意味合いです。できれば手堅く人材を確保したい。IT業界などは、業界が狭く、同じ分野のシステムを開発している会社を渡り歩いたりします。

すると、面接を受けても、業界が狭いので容易にリファレンスを取られたりします。ですので、在職時の評判を悪くしないよう、注意を払いましょう。

リファラル採用や出戻り入社は、中小企業のニーズとマッチしているのです。今後、在職時の評判はより一層、選考に重視されると思います。辞める時には冷静に、そして大人な対応を心掛けたいものです。とにかく、揉めるのだけはやめましょう。打算的に粛々と後片づけをして、会社を去っていきましょう。

では!