今回は「転職に成功する!履歴書・応募書類の書き方」という内容でお話をしていきます。
履歴書・応募書類の中でも、職務経歴書の書き方についてウエイトを大きくお伝えしたいと思います。
転職活動をする人にとって、すごくめんどくさい作業のひとつが履歴書、職務経歴書の作成ですよね。筆者は人事採用担当として、数百人分の職務経歴書を読んできた経験から職務経歴書を作成するポイントをお伝えします。
意識するのは、
・数値を用いる(具体的にするため)
・実績を記載する
です。順番に説明していきます。
職務経歴サマリーをつくる
職務経歴のサマリーとは、あなたが何の職種を経験して、どのような実績を上げてきたのかを5行程度にまとめて記載することです。このサマリーが、職務経歴書の1ページ目、もしくは最後に記載されているとよいです。
ポイントとしては、
・どのような経験をしてきて
・どの程度の実績を上げて
・いま何を担当していて
・今後、どのような方向に進みたいのか
が簡潔にまとまっている文章です。
なぜサマリーを作るかというと、書類選考の担当者は多忙なことが多く、じっくり書類に目を通す時間がないのです。ですので、書類の要点を簡潔に理解できるサマリーがあるとプラスなんです。
職務経歴サマリー 文章例をご紹介します。
「〇の商材の営業を〇年間担当し、〇の実績を上げました。現在は顧客〇社を担当し、月間の実績は〇万円になります。営業のマネージャーとして、部下〇名の指導も担当しており、成績の上がらない部下には〇の指導をし、成績を向上させたこともあり、指導力にも自信がございます。今後は管理職としてだけでなく、経営陣の補佐ができるよう、自身の部下指導経験も生かしながら、組織づくりにも関わっていきたいと考えております」
在籍した会社ごとにわけて記載する
次に、在籍した会社ごとの経歴を整理していきます。
こちらでも
・担当職種
・実績
・数値
を意識して記載していきます。
また、採用する側は何らかのテーマをもって職務経歴書を読んでいます。ですので、採用する側が食いつくキーワードを意識して散りばめるとよいです。
キーワードというのは、例えば
・月次決算を一人で固めていました
・人事評価制度、賃金テーブルを一から作りました
・営業の目標達成率〇%で、月間の優秀賞を〇回獲得しました
・部長として部下〇名を指導し、実績の出ない部下に対して多数営業手法のレクチャー、改善指導をしました
などいろいろあります。これらのキーワードは、面接の際に、面接官が深堀りしてくる可能性が高いです。
事務職なら事務職の、営業なら営業の募集には、必須のスキルがあります。面接官はそのキーワードを詳しく聞き、「あ、この応募者はちゃんと実績をあげた人なんだな」と実績の裏づけをしていきます。
記載したキーワードについては、簡潔にしかも深く語れるように準備しておきましょう。
転職・離職理由を整理しておく
これも大事な項目です。面接官が優秀であれば、離職理由は必ず聞いてきます。面接のテクニックとして、たとえ離職理由が後ろ向きなものであったとしても、「できるだけポジティブワードに変換する」ほうが安全です。
例えば、働いていた会社がブラック企業で、離職率が高く、過酷な職場だったとしても「職場がハードすぎて辞めました」と正直に言うのではなく、
「~の仕事にチャレンジしたいと思い転職しました」
という風に、前向きなワードで語る方がベターです。というのも、面接官は履歴書を見れば、ある程度その会社の環境を類推できます。職種や応募者の企業のコーポレートサイトを見たり、転職会議などを見れば、「ハードな会社で働いていたから辞めたんだな」ということが、言われなくてもわかるものです。
後ろ向きな理由を正直に述べたとき、どうしても面接の話の流れがネガティブになってしまい、雰囲気に影響することがあります。ですので、あえて正直にネガティブな理由を言わずとも、前向きな離職理由で話の流れをポジティブにすることが重要です。
これらのステップを経て、履歴書・応募書類、職務経歴書に落とし込んでいきます。
応募書類は、作成したら一度、第三者に添削してもらうことをおすすめします。できれば、転職エージェントのキャリアアドバイザーがベストです。キャリアアドバイザーの方は、履歴書や応募書類の添削が仕事の一つなので、的確なアドバイスをくれます。
転職活動に使う履歴書の添削のためだけに、キャリアアドバイザーに会うということもアリだと思います。
みなさんも
・簡潔でポイントがわかりやすい
・数値を用いる
ことを心がけて、履歴書、応募書類の作成をするようにしてみてください!