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転職したいけれどもスキルがときにどうする?

転職したいけれどもスキルがときにどうする?

今回は「転職をしたいけれども、スキルがないときにどうする」というテーマでお話ししたいと思います。今の職場が合わないけれど、転職するにはスキルに自信がなくて、二の足を踏んでいる方もいらっしゃるようです。
 
 
筆者は採用担当として、多くの転職希望者の方の面接をしていますが、実際のところ採用の基準を完全に満たすスキルを持っている方だけではないのです。例え、特殊なスキルがなくとも、合格の基準を満たし、無事転職に成功した事例も少なからずあります。まずは成功例を見ながら、どう自分に活かせるか?を考えてみましょう。
 
 
今回は、転職の合格基準を満たすスキルがない場合に、どのように転職活動の準備をすればいいのか?についてお話していきます。
 
 
 

目次

 

・年齢により求められるスキルの質が異なる
・どうしてもスキルがないときは異業種も視野に
・ポジティブな言葉を使おう
・まとめ

 
 
 
 
 

年齢により求められるスキルの質が異なる

 
筆者は数多くの中途採用面接を担当していますが、応募者が20代の方と、40代の方では対応が異なります。企業側も応募者に求めるものが変わってくるのです。応募者が20代の方でしたら、企業が求めるのは成長性や将来性です。いわゆる伸びしろを見るんですね。20代は、そもそもキャリアが十分ではないので、特別なスキルを持っていなくても当然のことです。
 
 
現時点でのスキルは問題ではなく、企業も募集を掛けているのです。20代でスキルがないことはそれほど問題ではなく、今後の成長余地について評価されます。
 
 
一方で、応募者が30代になると状況が変わってきます。30代でしたら5年以上は会社員経験があると思われますので、即戦力性や20代にしっかり仕事の基礎を身につけてきたかどうかを面接でチェックすることになります。加えて、30代は今後、管理職になれるかどうかの適性や本人の成長意欲なども問われるでしょう。
 
 
筆者は多くの応募者の方の経歴書を見ていてよく思うのですが、意外と多いのは自分では「スキルがない」と思っていても、実は他社で評価されるスキルや経験を持っていることです。クレーム対応をしていた、業務マニュアルを作っていた、会社のルールを整備した等、職務経歴書にさらっと記載してあるだけで、面接でアピールしなかったり、あるいはそもそも職務経歴書には記載してなく、面接での質疑応答で判明することも多いです。
 
 
このことからわかるのは、意外にみなさん自分の担当した仕事を忘れているという点です。会社員経験が長くなると、むかし担当した仕事など忘れがちですよね。しかし、自分の会社で担当した仕事が、他社では非常に貴重な経験と役立つことがあるんですね。
 
 
そこで、まず重要なのは「自分の仕事の経験を棚卸ししてみる」ということです。入社してから今までに、自分が担当した仕事について、細かく書き出してみると良いでしょう。おそらく昔の仕事の内容を忘れている方が多いと思います。そんな時は社内のスケジューラーを見返してみるとよいでしょう。スケジューラーを眺め、その仕事を担当した時の状況について、こと細かく思い出してみましょう。
 
 
どんな状況でその仕事をアサインされたのか、仕事で大変だった点はあるか、上手くできたか、上司の反応はどうだったか等、詳しく思い出しましょう。そして文字に書き出してみましょう。このような作業は手間が掛かりますが、応募書類の作成や面接で話すエピソードづくりに非常に役立ちます。意外とみなさんも役立つ経験をされていることがあり、転職に有利な経験があることに気づくものです。
 
 
 
 
 

どうしてもスキルがないときは異業種も視野に

 
転職活動をしていて、30代後半以降になると、スキルや資格なしで転職するのは難しいこともあります。企業側としては、即戦力性だけでなく、マネジメントスキルも求めてくるためです。もし有効なスキルや経験が自分にない、という方は、異業種転職もおすすめです。
 
 
そもそも、自分がいまいる業界と同じ業界であれば、転職のハードルはそこそこ高くなります。スキルや経験が比較しやすいからです。一方で異業種転職になれば、若干事情が異なります。特に、慢性的な人手不足の業界への転職がねらい目といえます。例えば、飲食などのサービス業、介護や福祉、警備業界などは慢性的な人手不足です。
 

このような業界では、中途採用の募集を掛けても人が集まりづらいため、年齢や経験のハードルが下がったりもします。あるいは入社後にライバルが少なく、昇格が容易なことも多々あります。
 
 
 
 
 

ポジティブな言葉を使おう

 
筆者は採用担当として多くの方と接しています。面接をしていて思うのは、年齢が高くなると、ポジティブなことを語る方が少なくなる傾向にある点です。たとえスキルが足りなくても転職成功した方を見ていると、非常に前向きな受け答えでポジティブな姿勢が感じられることが多いです。
 
 
転職の面接試験では、「なぜ今の会社を辞めて転職したいのですか?」と必ず聞かれると思います。本音では「残業が多くて職場がハードだから」「人間関係が良くない」などのネガティブな点もあるでしょう。しかし、転職に成功した方を見ていると、そのネガティブな理由は腹の中にしまった上で、前向きな動機を話している方ばかりのような気がします。
 
 
残業が多いのであれば、それを批判するのではなく、「効率的にメリハリをつけて働きたい」と言い換える。人間関係が良くないのであれば、「チームワークを重視してお互いを尊重して仕事をしたい」等に言葉を変えて話すのが良いでしょう。このように、ポジティブな言葉を使えば、相手に好印象を与えられますし、面接での雰囲気も良くなるでしょう。
 
 
 
 
 

まとめ


一般的に転職希望の方は「転職をしたいけれど、スキルがないと上手くいかないだろう」と思いがちです。しかし、実際に採用活動をしている企業側の視点でお話すれば、スキルを完全に満たしている方ばかりではないのが現実です。合格点を100点として、60点ぐらいのスキルレベルの方が内定するケースもそこそこあります。
 
 
内定する方は、前向きな姿勢だったり、あるいは地味な経験だけれども面接でアピールをしっかりして評価されたりしています。スキルが足りないと思ったら、まず初めにするのは「自分の経験の棚卸し」です。じっくり時間を掛けて、アピールポイントを探してください。
 
では!