いくつもの会社に書類を送っているのに、全然通過しない・・・
なんども面接を受けているのにまったく内定しない・・・
今回は「転職したいのに受からない」とお悩みの方に、現役の採用担当である筆者が改善ポイントについてお話しします。
まずは、転職活動をいったんストップして、この記事を参考に状況を立て直しましょう。冷静に適切な対応をとれば、転職活動の状況は必ず好転します。
目次
・まず応募書類を見直す
・履歴書の写真を撮り直す
・応募書類の添削をしてもらう
・面接時の服装と持ち物を確認する
・面接の練習をしてみる
・志望する業界を広げてみる
・まとめ
まず応募書類を見直す
転職したいのに受からないというときに、まず初めにすることは職務経歴書と履歴書を見直してみるということです。
誤字脱字はないか、入退社の年は間違っていないか等の記載ミスから確認しましょう。筆者も中途採用担当を10年以上していますが、応募書類の記載ミスはけっこう多いです。
自分の在籍していた学校名が間違っていたり、入社年が間違っている書類をよく見かけます。応募書類の記載ミスは、かなりの減点につながり、会社によってはその時点で書類選考不合格になることもあります。
次に、応募書類が「わかりやすいか」の観点からチェックしましょう。「応募する企業の採用担当者が見て、わかりやすいだろうか?」という視点で自分の書類を厳しく確認しましょう。
・成果や実績が数字で表わされているか?
・自己PRを簡潔にまとめているか?
・転職を何度かしている方は、退職理由が記載されているか?
こういった点を確認していきます。
たしかに、職務経歴書は作成するのに手間が掛かります。転職活動で「面倒くさい作業」の上位に入るでしょう。しかし、一方で職務経歴書や履歴書をしっかり最初に作ることで、のちの転職活動を有利に進めることができます。
ですので、転職したいのに、どうもうまくいかないという方は、まず応募書類をしっかり見直しましょう。
職務経歴書に書く項目
・自分の経歴の要約
入社してどんな業務を担当してどんな実績をあげたのか。どんな仕事が得意か、今後はどんなスキルを身につけ、どのようなキャリアを歩みたいかという「キャリアの要約」を、職務経歴書の冒頭に5行以内で入れるとよいでしょう。
・在籍した各会社の業務を新しいものから順に記載する
どのような業務を担当して、どのような実績をあげたのかを簡潔に数行で書いていきます。部署を異動したら部署ごとに記載します。数字を使って記載するようにします。営業でしたら何件の顧客を担当し、どのくらいの売上を上げたのか等、読む側がイメージしやすい工夫をしていきます。
・退職理由を書いておく
なぜ退職したのかを記載しておきます。できるだけネガティブな言葉を使わず、前向きな理由を書いておくようにしましょう。
・自信のあるスキル(得意分野)
実績をあげたことがあったり、自信のある分野について書いておきます。「~することが得意です。なぜなら~だからです。~という実績をあげました」というような文章の形式で、得意な理由や、工夫したこと、実績を書くとしっかりとした理由づけができます。
・性格面の特徴
採用担当者は、応募書類からスキル面と性格面を読み取ろうとします。ですので、性格的な特徴を簡潔に記載しておいて、その性格の特徴が仕事の成果につながったエピソードを書いておくと良いでしょう。
履歴書の写真を撮り直す
次に履歴書の写真の映りはどうかを確認します。最近は、履歴書に写真を貼らない方が多くなってきましたが、写真スタジオで撮った写真をきっちりと貼っていた場合、容姿には関係なくプラスポイントがつくこともあります。
もちろん採用担当者によりますが、筆者ですと「写真ひとつにも手を抜かない、きっちりした人かもな」と想像してしまいます。
ですので、スピード写真ではなく、写真スタジオで撮った顔写真を貼るようにしましょう。
応募書類の添削をしてもらう
職務経歴書と履歴書ができあがったら、転職のプロに書類を添削してもらいましょう。転職エージェントやキャリアコンサルタント、卒業した大学の就職課などで添削してもらえます。
ココナラなどで添削サービスを提供しているキャリアコンサルタントの方も数多くいるようですので、このサービスを使ってみてもいいでしょう。
一番、簡単に応募書類を添削してくれるのは転職エージェントだと思います。転職エージェントに登録し、無料で受けられる応募書類の添削サービスを受けてみましょう。
面接時の服装と持ち物を確認する
面接で重要なポイントの一つは、服装や持ち物です。靴が汚れていたり、カバンが傷ついていたり、外見もけっこう見られていると思いましょう。
特に営業担当者ですと、外見も重視されますので、服装や持ち物に十分に注意を払い、身だしなみを整えるようにしましょう。
多少お金はかかりますが、転職活動用にスーツを新調したり、持ち物を新しくするのも大事です。
面接の練習をしてみる
転職したいのに受からないという方は、面接の事前準備に時間をかけるようにしましょう。特に、面接の冒頭でよくある自己紹介については、苦手であれば話す内容を暗記しておくとよいでしょう。
面接が苦手な人は、話す内容を事前に考え、台本のようなものをつくり、スラスラ話せるまで練習するようにしてください。
そして、その話している内容をスマホで録画し、自分で客観的に見てみることをおすすめします。
自分が話している姿を見ながら、
・話していることはわかりやすいか
・表情はどうか
などを確認していきます。
自分が話している様子を録画して見るのは恥ずかしいですが、客観的に自身を見られるので、面接対策としてはおすすめです。
志望する業界を広げてみる
応募書類や面接の対策ができてきたら、いよいよ応募になります。ここで大事なのが、応募する会社を増やすという点です。転職を成功させる確率を少しでも高めるためには、応募先を増やす必要があります。これがもっとも重要だと思います。
転職する際にはどうしても、自分の現在在籍している業界を中心に考えがちです。そうではなく、職種が同じであれば、他の業界に目を向けて広く応募してみることが大切です。
業界が異なったとしても、職種が同じであればスキルは活かせる確率は高いでしょう。
ですので、広い視野をもって、たくさんの会社に応募書類を送ることが大切になってきます。多くの業界に応募するのには、複数の転職エージェントに登録し、一気にたくさんの会社に応募する形をとる方が効率的です。
転職エージェントに登録し、応募書類や応募先の企業についてのアドバイスをもらいながら、転職活動を進めていきましょう。
また、転職エージェントごとに得意、不得意の職種や業界がありますので、複数の転職エージェントに登録してみて、自分に合う転職エージェントを見つけることも大事です。
まとめ
転職したいのに受からない、結果が出ないという方はまずは一呼吸おいて、転職活動をストップさせて、今回お話しした対策を順番に試してみましょう。
その際には、転職エージェントやキャリアコンサルタントなどの外部の方の客観的な意見をもらうのが重要になってきます。
厳しい意見をもらうかもしれませんが、そこはぐっと我慢し、自分に活かせる意見なのであれば活用し、転職活動の軌道修正に利用しましょう。
では!