HOME | 転職テクニック | 女性の正社員転職は難しいのか?成功のポイントとは

「40歳からの転職の現実」成功例から取るべき対策を考察

近年、日本でもバリバリ働き、管理職などを目指す女性はかなり多くなってきています。その上で、よりよい職場を求め、転職を検討する女性も多いでしょう。しかし、男性に比べて正社員として活躍している女性は少ないなど、まだまだ克服すべき課題もあるようです。
 
 
 
 

目次

 

・正社員転職は難しい?女性の働き方の現状
・女性の転職に強い転職エージェントの利用がおすすめ
・まとめ

 
 
 
 
 

正社員転職は難しい?女性の働き方の現状


マイナビが、2021年3月に「女性活躍の現状に関するレポート」を公開しました。女性の雇用や仕事、ライフイベントに関する調査をまとめたものです。15歳以上の男女、14,000人強を対象に、アンケートをとっています。この調査によると、働く女性の数そのものは増加していることがわかります。調査結果では、女性の労働者数は全体の44%を占めています。男性の就業数とあまり大きな違いのないレベルにまできています。
 
 
ところが、その雇用形態を見ると、男女差の明確であることがわかります。2020年8月時点で、女性の非正規雇用は働く女性全体の48.5%を占めました。ほぼ女性労働者の半数が非正規雇用で勤務している計算です。ちなみに、男性の非正規雇用率は16.8%でした。この数字を見ると、女性の非正規雇用は男性の約3倍となります。逆に言えば、男性と比較して、女性で正社員として活躍している人は1/3程度の割合に過ぎないわけです。
このようなデータを見ると、女性が正社員として就職するのは、男性と比較するとかなり難しいことがうかがえます。
 
 
年代別に見ると、興味深いデータも見えてきます。実は、20代における男女の正社員比率を見ると、あまり男性と女性の差はありません。男性78.3%、女性76.3%となっています。ところが、30代以上になると、女性の正社員比率がどんどん減少していきます。女性の正社員転職が難しい理由として、子育てが関係していることは否定できません。
 
第1子が4~6歳の女性においては正社員で働く割合が減り、7~9歳の子供を持つ女性の非正規雇用の比率が増加しています。さらに、30代女性の中で、勤務していた日でも家事を8時間以上こなしていると答えた人が10%以上を占めました。このようなデータを見ると、仕事と家事の両立が難しいことが、女性の正社員の割合の増加しない理由として大きいようです。
 
 
 
 
 

女性の転職に強い転職エージェントの利用がおすすめ


先の調査のように、ライフイベントがキャリアプランに与える影響も大きく、一般的に転職が難しいと思われがちです。筆者は採用担当をしていて多くの女性の転職希望者にお会いしますが、転職希望者の中で、優秀な方の割合は女性の方が多いと感じています。女性で子育てを上手くこなしながら、転職を成功させる方も少なくありません。
 

そのような成功事例では、家族のサポートだけでなく、転職のプロのサポートを得ている人が多く、転職エージェント、特に女性向けの求人を数多く扱っているエージェントを利用しているケースが多いようです。女性向けの求人を数多く扱っているエージェントとは、具体的にはリクルートエージェント、doda、パソナキャリア等を指します。このようなエージェントの場合、女性におすすめの求人を数多く確保しているのが魅力です。「産休や育休がとりやすい」「育休からの復帰率が高い」「社内に保育園を有している」など、女性の働きやすい職場環境の案件を紹介してもらいやすいです。
 
 
キャリアコンサルタントがサポートしてくれるのも大きな魅力です。女性の就職に関するノウハウを持ったプロがサポートしてくれるので、心強いでしょう。希望に合致する、近い求人を紹介してくれるので、思い通りの転職が叶いやすいです。自分でも十分に情報収集を行って転職活動している人は、正社員の転職先を見つけられる傾向にあります。成功事例を見てみると、「女性の働きやすい会社か?」をベースに企業チェックしている方が多いです。
 

女性の働きやすい会社かどうかを見極めるには、女性社員数の占める割合、管理職に女性がどのくらいいるかをチェックするといいでしょう。女性社員数が多ければ、女性にとって働きやすい職場であることがうかがえます。また、管理職に女性がいれば、働きぶりを男女関係なく、きちんと評価している会社であると推測されます。
 
 
今後、結婚や出産も検討しているのであれば、時短勤務に対応しているかなども調べておくといいでしょう。コロナ禍によって、リモートワークを推奨する企業も増えてきました。自宅から仕事ができれば、家事や育児と仕事の両立もしやすくなります。
 
 
 
 
 

まとめ


「女性活躍社会」と言われるようになりましたが、現状ではまだ男女で働き方に差があるのは事実のようです。特に女性の場合、正社員として転職するのは難しいというデータが出ています。しかし、きちんと準備すれば、女性でも正社員として転職することは可能です。女性の転職に強みを持った転職エージェントを利用するなど、しっかり対策を進めてください。