今回は、「やりたいこと」「できること」 面接で話すのはどっち?というテーマでお話ししします。
冒頭から今回のテーマの結論を言うと、面接で話すのは、「できること」です。それも、「詳しく」「自分の性格特性も踏まえながら、できることを話す」ことができれば完璧です。
面接の場というのは、ある意味、ファクトチェックだからです。
面接官は、「この応募者をうちの職場に入れて、何ができるかな?」という視点で面接をしています。
「何をしたいか?」というのは、本人の意思、願望を聞きます。
対して
「何ができるか?」は過去の行動・事実に基づいています。
ですので、面接はファクトチェックの場であるという前提であれば、今まで「やってきたこと」を詳しく伝えることが正解です。
詳しくというのは、
・いつ・どのようなシチュエーションで
・何のために
・何人でその仕事を担当したのか
・結果どうなったのか
というような、5W1Hを意識して話すということです。そうすれば、面接官は頭の中でより詳しく「応募者が働いている姿をイメージ」できるからです。
面接で「やりたいこと」を聞く意味
採用担当として「何をしたいですか?」と聞くこともありますが、これはあくまで参考程度に、仕事にどのようなイメージを持っているか、キャリアビジョンなどを類推するために聞いておく、という意図があります。
「できること」と「やりたいこと」があまりに乖離している場合、キャリアプランについての認識が危ういのではないかとも思ってしまいます。「やりたいこと」への願望が強いというケースも面接官としては注意します。当然ですが、入社して担当する仕事はやりたいことばかりではありません。実際に担当する仕事とギャップが大きい場合に早期離職につながるのではないか?という懸念も浮かびます。
繰り返しになりますが、中途採用の面接はファクトチェックの場ですので、「やってきたこと」を詳しく、わかりやすいように説明し、その延長線上に「やりたいこと」があるというのがベストです。