
今回は「転職面接ではこう話そう 自己紹介のコツとは?」というテーマでお話しをします。
転職の面接の冒頭で、必ずと言ってもいいほど求められる「自己紹介」どんな内容を話せば印象が良くなるのでしょうか?今回は現役の人事採用担当者である筆者が、面接で高得点になる自己紹介例や、そもそもどんな内容を話せばよいのかを解説します。
転職面接で自己紹介をする理由って?
そもそもなぜ、面接で自己紹介をする(させられる)のでしょうか?
人事採用担当者である私の意見をお話ししますと
応募者の話し方・しぐさを見ることで、コミュニケーション能力や人柄を知るため
です。
人は短時間話すだけでも、話し方や、内容、しぐさ、表情からその人のキャラクターが案外伝わるものです。
例えば、目を合わせない人なら、神経質そうな印象を受けますし、非常に簡潔で、わかりやすい自己紹介なら、コミュニケーション能力の高さが伝わります。
抽象的な話が多い人からは、あまり深く仕事をしていないのかな?といった印象を受けたりします。
ですので、面接の冒頭で
「それでは自己紹介をお願いします」
と言われるのは、
面接の最初に面接者が 「この応募者はどういった人物なんだろう」ということを探る意味合いがあるんですね。
具体的な自己紹介のつくり方
次に、実際にどんな内容の自己紹介をすればいいのかについて考えてみます。
まず準備で大切なこととしては、
「事前に文章をつくり、それをよどみなく笑顔で伝えられるぐらいに練習をした方がいい」という点です。
その理由としては、
自己紹介は面接の冒頭にあることが多く、ここで出鼻をくじくと、なかなかリカバリーが難しくなるからです。
自己紹介で話す内容を事前に考え、面接官がその自己紹介を聞いてどんな印象を持つだろうか?その後に質問しやすいだろうか?等まで事前に考えておきましょう。
自己紹介をつくる順序
実際に話す内容について見ていきましょう。
① 現職について軽く触れる
例)~と申します。〇歳です、現職では〇を担当しています。
②大学卒業後からの経歴を1社ずつ説明する
・なぜその会社に入ったのか?
・どんな仕事を担当したのか?
・実績があれば数値を上げながら軽く説明する
・なぜその会社を辞めたのか?
これらの項目を簡潔に説明できるよう、文章にまとめて暗記しましょう。
③今後入った会社でやりたいことを軽く言って閉める
例)次にご縁があって入る会社では~を実現したく、~ができる会社さんを探して、転職活動をしています。どうぞよろしくお願いいたします。
自己紹介では冒頭に名前と年齢、今の会社で担当していることを伝え、今まで在籍した会社での担当業務と、実績を説明します。そして最後に、今後、どのような方向に進みたいかを話して終わります。
自己紹介のポイント
自己紹介のポイントについてお話します。以下の項目を頭に入れながら、ご自身の自己紹介をつくってみてくださいね。
・経験社数(=転職回数)が多くても、全体の自己紹介が長くなりすぎないこと
話が長いのは最大のマイナスです。面接をしていて、たとえその人の印象が良くても、話が長いのは大きな減点要因ですので注意しましょう。
・実績をさりげなく織り込むこと。その際は、数値を用いて話すこと
具体的な数値を使って実績を説明できればベターですが、若手社員などで実績がないときは、大き目の仕事(経験したこと)を話し、どのような点を工夫したのか?を話せばよいです。
このような点を念頭に置いてください。
まず、自己紹介の文章をつくってみましょう。
文章にすると、客観的に内容を判断することができますので、話す事柄をブラッシュアップが可能です。結果的に、面接全体の精度向上つなげることができます。
文章をつくったら、それを暗記します。面接が苦手な方は、自己紹介を暗記した方がいいです。
自己紹介は、経歴を短くまとめたサマリーですので、内容がしっかり頭に入っていると、面接官の質問への返答もうまくなるでしょう。