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「大企業から中小企業への転職」メリットデメリットは?

「大企業から中小企業への転職」メリットデメリットは?

今回は「大企業から中小企業への転職 メリットデメリットは?」というテーマでお話ししてみます。かくいう筆者も、大企業から中小企業への転職組ですので、どちらの働く環境も熟知しているつもりです。
 
 
実際に、その環境に飛び込んでみないとわからないことが多いと思いますので、今回は大企業から中小企業への転職をお考えの方に役立つ実体験をお話ししてみたいと思います。
 
 
結論を先に言ってしまうと、30歳前半まではしっかり仕事のスキルを身につけて、その後、中小企業に転職するというキャリアプランをおすすめします。その理由は、のちほど説明します。
 
 
 

大企業から中小企業への転職【メリット】

 
はじめに、参考になる記事を紹介したいと思います。
 
お金持ちになりたいならダサい方を選べ(All About)
https://allabout.co.jp/gm/gc/454901/
 
この記事に、大企業から中小企業へ転職する際のメリットがまとまっています。筆者自身の転職経験からも、この記事に同意する部分が多いです。この記事を参考にしつつ、私の意見をお話します。
 
 
 

社内での競争が少ないこと

 
大企業ですと、そもそも社員が何千人もいるので、非常に競争が激しいわけです。ですので、昇進するために求められる能力やスキルなどの基準値が高くなります。
 
 
一方で中小企業の場合は、部署の大きさが10人未満だったり、社内でのライバルが少ないのです。そうすると、自然の社員一人ひとりの存在感が大きくなります。社員一人の仕事の担当範囲も広くなりますので、年齢が若くても、重要な仕事を任せられることがあります。
 
 
また、仕事上のプレッシャーも大企業に比べて少ないといえます。大企業の場合は、取引先もまた大企業で、取引先の担当者も優秀な人が多かったりします。そうすると、当然仕事のクオリティも高水準のものを求められます。
 
 
大企業の場合は、真面目に仕事をしていれば、胃が痛くなるような場面に多々遭遇するわけですが、中小企業では、このようなプレッシャーは相対的に低いと思います。
 
 
 

スキルがある人は昇進しやすい

 
大企業は社員の人数が多く、スキルがあっても昇進できないことが多々あります。上司に恵まれたり、運がよかったりと実力以外の要素がないと昇進しづらかったりします。
 
一方、中小企業はそもそもスキルがある社員が少ないため、仕事の正確さ、迅速さなどを身につけている人材は重宝されます。ですので、何か一芸に秀でており、その能力が会社にマッチしていれば、大企業に比べて昇進しやすい環境です。
 
 
大企業では仕事の能力だけでなく、人格や上司との相性、派閥、あるいは語学力など様々な要素を加味して昇進します。中小企業は仕事ができる、あるいはある特定の狭い分野のスペシャリストというだけで上のポジションに就く可能性があります。
 
 
 

ワークライフバランスがとりやすい

 
働き方改革で長時間労働が減ってきていますが、大企業はやはりそれなりのポジションの社員であれば、休日でも仕事から完全に解放されるというのは難しいと思います。土日に持ち帰り仕事をしていたり、隠れ休日出勤をしていたりと、休日も仕事に侵食されてしまう。
 
 
一方で中小企業は相対的に「ゆるめ」です。17時きっかりに仕事が終わったり、19時以降にオフィスに社員が一人も残っていなかったり、年間で1日も休日出勤をしない、これらが「当たり前」のことが多いです。ですので、仕事が終わって趣味に時間を使ったり、学校に通って資格を取得するという人も多くいます。
 
 
 

財務基盤が強固な隠れた名企業もある

 
中小企業の中には、大企業よりもはるかに財務基盤が強固な会社も存在します。創業からの年数を確認し、商品を分析すればある程度判別することができます。
 
なかには、一部上場企業に匹敵するぐらいの待遇の会社もありますので、転職するには非常にねらい目です。これらの名企業の探し方については、以前、記事を書きましたので、参考にしてください。
トップではなくここを狙え!就職・転職におすすめの中堅企業は?新型コロナ危機に負けない「強い企業」の選び方
 
 
 
 

大企業から中小企業への転職【デメリット】 

 
さて、今度はデメリットについて見ていきましょう。知名度がないこと、世間体がなどいろいろありますが、具体的に考えてみます。
 
 
 

会社のカルチャーが独特だったりもする

 
中小企業で働く際に、もっとも重要視する点がこのカルチャーです。中小企業というのは、創業経営者が自分の手でビジネスを興し、すべての実権を握っていることが多いです(筆頭株主だから当然ですが)ですので、その経営者の考え方や性格が、会社のカルチャーに色濃く表れるのです。
 
 
毎朝朝礼をする、早朝に会社の周辺を掃除する、月1で経営陣との昼食会がある etc、あまり大企業では見られない慣習などがあったりもします。中小企業の社員は、そういったカルチャーに馴染んでいる人なのです。中小企業で働く際には、これらのカルチャーや、職場環境に馴染めるかがその会社で長く働けるかのポイントといえます。
 
 
 

大企業に比べて年収が低め

 
中小企業は大企業に比べて収益力が低いため、社員に還元する給与も相対的に低くなりがちです。大企業の社員の年収の8割~7割ぐらいだと考えればよいでしょう。年収だけでなく、福利厚生もあまり期待できないと考えた方がよいです。
 
 
 

スキルアップしづらい

 
中小企業では、仕事のアウトプットに求められるクオリティがそれほど厳しくないため、スキルを磨きづらい環境にあります。また、上司や同僚も優秀な人が少なく、他の社員のスキルを見て、自分の仕事に活かすということが難しいといえます。
 
これは実際に中小企業で働いてみると実感することです。報告書類のつくり方、分析の精度、プレゼンテーション能力etc、仕事の精度が大企業と異なるのが現実です。社内で仕事のお手本となる人物が少なかったりするので、社外にお手本を見つけたり、自分で学んでスキルアップする必要があります。
 
 
 

転職する際にネームバリューがないこと

 
これは実際に転職をしてみて感じたことですが、履歴書に大企業に在籍していたことを記載すると、それだけで高評価につながりやすいという点(バイアス)があります。
 
 
もちろん、大企業にいたことと、その人物のスキルは必ずしも一致しません。しかしながら、日本人は色眼鏡で判断しやすいのか、履歴書の企業名で判断しやすいのは事実です。
 
 
そういう点を考慮すると、ネームバリューのない中小企業の場合は、書類選考で不利とはいわないまでも、有利になる点は少ないといえます。
上記の理由から、大企業から中小企業への転職はしやすいですが、その逆は難しいのが現実です。
 
 
 

景気の影響を受けやすい

 
新型コロナウイルスで、中小企業が打撃を受けているというニュースを耳にします。このように、中小企業は売上が社員の待遇に直結することが多いのです。大企業であれば、内部留保がある程度ありますので、売上が下がったとしてもその影響は徐々にやってきます。
 
 
一方、中小企業は収益の低迷や、不祥事の影響が社員に直結します。いきなりリストラをしたり、ボーナス全額カットなども珍しくありません。収益の構造上、業績の影響を受けやすいのは考慮に入れて転職する必要があります。
 
 
 

今のキャリアを冷静に分析してみよう

 
大企業から中小企業への転職のメリット・デメリットについてお話ししてみました。今回のテーマは、実際に経験してみないとわからないことです。
 
 
大企業に長く務めた人は、中小企業に移ると、少なからずカルチャーショックを受けると思います。大企業では当たり前のものが、中小企業ではなかったりするからです。またその逆もしかりです。福利厚生だったり、賞与の総額だったり、労働時間だったり、仕事の精度だったり、社員の学歴だったり、様々なものが異なります。
 
 
これらの違いを、できれば実際に中小企業に働いている人から話を聞き、冷静に分析してみるといいでしょう。その上で、メリットが大きいとか、やっていけそう!と思うのであれば中小企業に向いているかもしれません。頑張って情報収集してください。
 
では!


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