今回は「転職活動で使用する履歴書・応募書類の書き方」について解説してみたいと思います。
職務経歴書は、転職活動をする上での一つ目の関門ともいえるぐらいに、初めて作成する方は時間が掛かるでしょう。作成に手間が掛かるものの、この応募書類について早い段階で精度を高めておくと、のちのちの転職活動をスムーズに進めることができます。
まずは筆者が以前、履歴書・職務経歴書のつくり方について書いた記事を紹介しますので、そちらを参考にしてください。
◆参考記事
転職に成功する!履歴書・応募書類の書き方
インターネットで応募書類の書き方について解説している記事を見つけました。この記事に掲載されている履歴書、職務経歴書のサンプルがとても役立ちますので参考にしてください。
1分で心をつかむ履歴書&職歴書、転職エージェントが指南する鉄板法則(DIAMOND online)
https://diamond.jp/articles/-/229400
実績が乏しい場合は、エピソードを用意する
職務経歴書には、いままであなたが担当した仕事内容と「実績」をあげてほしいのですが、若手社員の場合には、なかなか際立った実績が乏しいことがありますよね。その際には、紹介した記事にも触れていますが、ショートエピソードを記載しておくのがベターです。
面接の目的は、あなたが今の会社で仕事をしているときに、
・何を考え
・どのような手法をとって
・どんな実績があがったのか
を面接官に想像してもらい、面接官が「自分の会社の業務でも適応できそうだな」と判断してもらうことです。
面接官が頭の中でイマジネーションを膨らませるためには、具体的なショートエピソードが必要なのです。面接官が面接の場で、「この話を詳しく聞いてみたいな」と思うようなきっかけとなる話を職務経歴書にちりばめるのです。あえて「ショート」という言葉を使ったのは、長文でなく簡潔にポイントを押さえて記載してほしいという意味合いです。
履歴書のどんな点が見られるのか?
先に紹介した記事にもありますが、私も記事の執筆者の方と似たような視点で履歴書をチェックしています。どんな点を見ているのかをご紹介します。
・数字の間違いがないかどうか?
自分の生年月日と満年齢が間違っている方がけっこうな頻度でいます。また入退社年が履歴書と職務経歴書で違ったりすると気づきます。履歴書の数字の間違えは、「細かいミスが多い人なのかもしれない」という印象を与えてしまうので注意しましょう。
・誤字脱字がないかどうか?
数字のミスと同様に、誤字脱字も確認します。応募書類は自己の経歴を示す重要な個人情報です。その個人情報にミスがあったりすると、選考には大幅なマイナスポイントになります。
・高校、大学の卒業年
浪人して大学入学したのか、大学を留年しているかなどを見ます。応募する会社にもよりますが、浪人、留年はそれほどハンデにはならないと思います。
・メールアドレス
gmailを記載する応募者の方が多いですが、少し変わったアドレス名だった場合などは気に留めます。奇をてらった人物なのかな?などと考えたりします。
・配偶者、扶養家族の有無
年収を検討する際に参考にするため確認します。
・希望年収、待遇等
履歴書に記載しているとチェックします。求人とかけ離れている場合(大幅に高い)には、その時点でNGになることもあります。
職務経歴書の書き方のポイント
次に職務経歴に移りますが、やはりもっとも念頭においてほしい事柄は
・どのように読まれるか想像力を働かせて書く
です。
履歴書のところでお話ししたように、面接官が理解してナンボなのです。ですので、面接官が短時間でイメージを膨らませられるように、
・職務サマリーをつくる・ポイントを箇条書きにする
・数値で定量的に説明する
・専門用語は使わない
・長々と書かない
などの工夫が必要なのです。紹介した記事を参考に、短時間でポイントが伝えられるように職務経歴書の改善を重ねてください。
職務経歴書で応募者の能力がわかってしまう
人事採用担当をしていると、毎日、応募者の方の職務経歴書を大量に見ます。採用する側としては、なかなかエネルギーのいる作業です。
数多くの職務経歴書を見ていて気づいたのですが、職務経歴書の書き方が素晴らしい方と、面接の評価が比例しているのは確かです。職務経歴のサマリーが非常にうまくまとまっていたり、パーソナリティの強み、弱みが簡潔に伝わるなど、明らかに能力の高さを感じられる内容の方がいるのです。
日常業務で、会議の議事録をまとめたり、顧客向けプレゼン資料の作成で磨かれたのかもしれません。一見、定型的に見える履歴書・職務経歴書からも、たくさんの情報を読み取れるものです。応募者のパーソナリティや能力が伝わってきます。企業の人事担当者は、応募書類をかなり細かく熟読していますので、みなさんも、応募書類のブラッシュアップに力を注いでください。
では!